社内恋愛から結婚に至るケースは多いもの。でも、当然すべての社内恋愛が成就するわけはなく、お断りせざるを得ない状況もあります。その断り方には細心の注意を払わなければいけません。なぜなら、断り方を間違えると大問題に発展する可能性があるから。今回は、会社内で最悪のケースに至った“告白お断り体験談”をご紹介します。

文・塚田牧夫

社内メールで拡散

「以前勤めていた会社でのことなんですけど、社内飲みの帰り道、同じ部署の同期の男性に告白されちゃいました。

私、そのとき彼氏がいたんですが、彼の誠実さや、ひたむきな感じが伝わってきて、その場でハッキリとお断りすることができませんでした。

後日、彼の真剣さに応えないといけないと思い、社内のメールを利用して丁重にお断りしました。携帯の連絡先も知っていましたが、やり取りの履歴を残したくなかったし、社内メールは送り合った本人同士しか見れないので安心だと思っていたんです。

ところがそれが大きな間違いでした。彼の休憩中を狙ってメールしたのですが、なんと彼、休憩中に届いたメールは他のチームメンバーに転送されるようにしていたんです。

しばらく皆からいじられて、本当に恥ずかしかった」カナ(仮名)/26歳

シフトの違和感

「私はとあるデパートに入っている食料品のお店に勤めていました。そのお店の店長に気に入られていて、他のスタッフからも”店長絶対あんたのこと好きだよ”って言われるくらいひいきされていました。

ある日、店長と一緒に休憩に出たんですけど、誰もいない休憩室で“好きだから付き合って欲しい”と告白されちゃいました。

正直全然タイプじゃなかったし、もし付き合ったら余計ひいきされそうで……。そうなったら他のスタッフにも気を使うし、色々な理由でお断りしました。

そしたら数日後、とあるスタッフから“あんた店長ふったでしょ?”と言われました。どうして分かったのか聞くと、翌月のシフトで、私と店長の出勤日が一切かぶらないようにされていたからとのこと。

私は気まずくなってすぐに辞めました」マユカ(仮名)/25歳

変人扱いされるように

「私が大学三年生の時、地下街にある飲食店でアルバイトしていました。そのお店に超カッコよくて仕事ができる四つ年上の先輩がいました。

ある日、その先輩から告白されたんです。ビックリしたし、とても嬉しかったし、すぐにでも付き合いたかったんですけど、当時の私は学問の方を優先して、お断りしてしまいました。

それからしばらく経って、今度は同じお店の同僚の男の子に告白されました。全然タイプじゃなかったので当然断ったんですが、その男の子がめちゃめちゃしつこかった。断っても断ってもアタックしてきて、ついに面倒くさくなってOKしちゃいました。

先輩からは“なんで?”と言われるし、別のテナントの女の子たちの間では、男のセンスが悪い変わった人みたいな噂が広まってしまい、居づらくなりました。

こんなことなら、普通に先輩と付き合えばよかった……と後悔しました」ミホ(仮名)/26歳

会社内で最悪のケースに至った、告白お断り体験談をご紹介しました。

今回ご紹介したように、社内恋愛において、断り方を間違えると大問題に発展してしまいます。職を変えるのも簡単ではないので、もしあなたが告白されたときは慎重に断り方を考えてみてくださいね。

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