ロボットからスマートスピーカーまで!最新家電レポ5選

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<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電連載【2017年10月:前編】>

元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。今回は2017年10月に発表された家電製品の中から、AIスピーカーや忘れ物防止用の最新IoTアイテムまで、ガジェット感満載でお送りします。

安蔵:10月3日から5日間、幕張メッセで「CEATEC JAPAN 2017」が開催されました。会場ではシャープの「AQUOS 8K」が注目されていましたが、同じブースで「RoBoHoN(ロボホン)」のWi-Fiモデルも展示されていましたね。

▲2017年10月3日から7日まで開催された「CEATEC JAPAN 2017」の会場に展示されていたシャープ「RoBoHoN(ロボホン)」のWi-Fiモデル

奈津子:初代ロボホンは3G/LTE通信機能を搭載していましたが、低価格の(メーカー希望小売価格13万8000円)Wi-Fiモデルが登場したことで企業の受付などでの用途が広がりそうですね。

安蔵:会場では非可聴音、つまり人間の耳に聞こえない音でロボホンを一斉にコントロールするデモを行っていました。この技術を使えば、イベントホールやスタジアムなどWi-Fiの電波が届きにくい広い場所でもロボホンを安定して動作させることができるそうです。

▲大きな展示会場などでも、スピーカーから流れる非可聴音によって一斉にコントロールできるというデモが行われていた

奈津子:観光客を1人でも多く取り込みたい自治体は、観光の目玉として取り入れてみるのもアリですよね。Wi-Fiモデルは会社の受付などで使うイメージかもしれませんが、今までよりもロボホンの存在意義や身近さが増して、コミュニケーションロボットとしての次のステップを踏みはじめたような気がします。数台購入するとなると先行投資にはなりますが、子供や外国人観光客に受けそうです。

安蔵:現行モデルですが、実際に貸し出しを行っている自治体もありますね。

奈津子:近い将来、旅行中にロボホンが通訳してくれるようになると聞きました。かわいいだけでなく頼りにもなるのはダブルでうれしいですね。私自身、何度も英会話レッスンを挫折した経験があるので、このような製品がどんどん進化してくれることを期待したいです。

 

■なくし物を探せる&未然に防げる「TrackR(トラッカール)」

安蔵:なくし物を探したり、置き忘れなどを防止したりできる「TrackR(トラッカール)」の最新モデル「TrackR pixel(ピクセル)」が登場しました。

▲米国のハードウエアスタートアップ企業のTrackRが2017年10月に発売した「TrackR pixel(ピクセル)」

奈津子:すでに世界中で500万台以上出荷されているそうですね。ユーザーとしても安心感があります。他社の忘れ物防止製品はいろいろとありますけど、電池を交換できないものが多いので、TrackRみたいに市販のボタン電池を使えるのはとてもいいですね。2年以内なら電池を交換してくれるサービスも受けられるらしいですが、100円ショップで買ってすぐに取り替えるのが一番楽そうです。

安蔵:そうなんです。その代わりに防水機能はありませんが、1個で約3000円。3個パックなら1個2000円ほどですから、手軽さの方が強みですよね。

奈津子:発表会で製品をいただいたので使っていますが、探すときに音と同時にかなり明るいLEDライトが点灯するので、見つけやすいです。本体がかなり薄いので、両面テープでリモコンやパソコンに貼り付けられるのもいいですね。私は早速お財布とキーケースに付けました。

安蔵:私は財布の小銭入れに入れています。カバンのポケットに忍ばせたりするのにも便利なサイズですね。

奈津子:写真やイニシャルなどの刻印、企業名を入れるカスタムサービスも提供するとのことですので、ノベルティグッズとしても活躍しそうです。来年前半には防水カバーを提供する予定とのことなので、いろいろな環境で安心して使いたい人はそちらも使うとよさそうです。

安蔵:TrackRが付属するスーツケースや、TrackRの機能を組み込んだ高級ボールペンも登場しましたから、今後どのような製品に組み込まれていくのかも楽しみですね。

▲TrackRを搭載する(TrackRが付属し、収納できるスペースを備えている)エースのスマートスーツケース「MAXPASS SMART」

▲クロス・オフ・ジャパンが扱う高級ボールペン「Peerless」には、TrackRと同等の機能が組み込まれている

■各社からスマートスピーカーが続々と登場

安蔵:10月5日にはGoogleが「Google Home」を発表し、LINEも先行販売していた「Clova WAVE」の正式版を発表しました。ソニーも26日にGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカー「LF-S50G」を発表しましたね。我々はGoogle HomeとClova WAVEの発表会には行っていませんが、私はClova WAVEは先行予約版を、Google Homeも発売日に購入しました。奈津子さんは試しましたか?

▲ソニーが2017年10月26日に発表したGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカー「LF-S50G」。12月9日発売で、予想実勢価格は2万5000円前後

奈津子:私は持ってはいませんが、どちらも試しました。どちらも音声認識機能は想像以上によかったですが、たまにテレビの音声などに反応してしまうのは今後改善してほしいなと思います。

安蔵:Clova WAVEの場合、「クローバ」の1ワードで呼び出すので、「Hey, Siri」や「OK, Google」などの2ワードで呼び出すものより誤動作してしまう印象はありました。夜中に急に「何かを学ぶときのあなたの目は、生き生きしてていいと思います」とか話しかけられるのにはビックリしました。呼んでないんですけどね(笑)。

奈津子:それは怖いですね……。Clova WAVEは黒い筐体がスタイリッシュですけど、大きさの割に音質が今ひとつかなと思うのと、ニュースの読み上げがまだカタコトな感じです。不思議とカタコトだと愛着もわく感じではあるものの、Google Homeのスムーズなニュース読み上げと比較してしまうと、どうしても不便さを感じます。ただ、翌日の天気予報を聴いたりするぶんには◎ですね。

安蔵:かなりチェックしてますね。Clova WAVEは赤外線でテレビをコントロールする機能があるので、「Clova、テレビを付けて・消して」といって朝の目覚ましに使っているテレビを消せるのが便利です。Google Homeはどうですか?

▲Googleが2017年10月6日に販売を開始した「Google Home」(実勢価格1万4000円)と、LINEが10月5日に販売を開始した「Clova WAVE」(2018年1月31日まで「LINE MUSIC」12カ月聴き放題付きで1万2800円)

奈津子:Google Homeでは、私のWikipedia情報をバッチリと教えてくれて、「情報を引き出してくれるな〜」って思いました(笑)。フィリップスのスマート照明「Philips Hue」と連携させると、「OK, Google ただいま」というだけで照明のオン・オフや光量の調節をしてくれるので、近未来感がすごいですよ。ニュースがNHKラジオな点も聞き取りやすくて◎です。

安蔵:私はまだ「OK, Google ラジコでJ-WAVEをかけて」とか話しかけてラジオを聴くくらいです。あとはタイマー機能ですかね。

奈津子:タイマー機能と目覚まし機能は便利ですね。調理中に汚れた手で触れなくても「5分後にセット」などと伝えればお知らせしてくれるし、朝起きるときにも便利です。

▲「ソニーの『LF-S50G』はGoogle Homeに比べて高音質なだけでなく、スピーカーを上下に配置して拡散させることで、360度どこからでも音楽を楽しめるのが魅力です」

安蔵:ソニーのLF-S50Gは3色展開していますし、「360度スピーカー」としても魅力的です。

奈津子:オーディオメーカーである強みを最大限に生かして音質にこだわったとのことでした。本体の上で指先を回すだけで音量を調節できるなどのジェスチャーコントロールが可能ですし、防滴仕様になっているので、キッチンなどで手が濡れていても使えるのが魅力的に感じました。

安蔵:カバーも取り外して洗えるので、メンテナンスもしやすいです。

奈津子:本体の底面がメタリックデザインになっていて家具の素材を映すので、インテリアになじみやすい点もいいですね。

安蔵:現状ではどのスマートスピーカーもまだできることは少なくて、「分かりません」などと言われてしまうことが多いのですが、今後の発展性には大いに期待できますよね。

奈津子:確かに、無限の可能性を秘めてはいるものの、まだまだ未知の存在で、これからのアイテムという感じです。個人的には今後の機能追加やバージョンアップに期待しています。

■ロボットの“正解”はPepper? ロボホン? Xperia Hello!……?

安蔵:ソニーモバイルコミュニケーションズから、ソフトバンクの「Pepper」、シャープの「ロボホン」などに続く注目のコミュニケーションロボット、「Xperia Hello!」が登場しました。体を左右に回転させたり、首をかしげたりする動作がかわいらしいですが、Pepperやロボホンに比べて作りはシンプルです。

▲ソニーモバイルコミュニケーションズが11月18日に発売する「Xperia Hello!」。実勢価格は15万円前後と見られる

奈津子:シャンパンシルバーとブラックのシンプルなカラーリングと丸みを帯びたフォルムは愛着がわきやすそう。音声だけでなく、スマホサイズのパネルでいろいろな情報をお知らせしてくれる点が分かりやすく、スマホが持てない小さな子供でも使えるのは◎ですね。

安蔵:Pepperは前面に大きなディスプレイを搭載していますが、ロボホンは背中に小型ディスプレイを搭載しているため、ディスプレイをコミュニケーションに積極的に使うという感じではありません。そういう意味では、サイズは小さいですけど使い方はPepperに近いのかもしれませんね。

奈津子:コミュニケーション機能ではLINE、Skype、本体にあるビデオ伝言機能などが使えますし、画面を見ながらコミュニケーションが取れるので、お留守番をしている子供との連絡に便利そうです。

▲LINEやSkypeなどを使ったコミュニケーション機能が売りの一つだ

安蔵:リビングのどこかにいつも鎮座していて、いつでも家族とコミュニケーションできると考えれば悪くはないかもしれません。

奈津子:家の中にいる家族へメッセージを送れるのは確かに便利ですけど、スマホでのやりとりの楽チンさと比較すると、現状まだまだかなという気もしますね。

安蔵:そうですね。でも見まもり機能があって、外出先から家の中の様子を撮影することもできます。エンタテインメント寄りというよりは、セキュリティ寄りといった感じもあります。

奈津子:撮影するときには「撮影していいですか?」と確認して、家の中の人が「ダメ」とか「イヤ」とか言わなければ360度回転して部屋の写真を撮ってくれます。でも声かけに気付かなかったり、居眠りしてたりして拒否しなかったら、勝手に撮られちゃうんですよ。

安蔵:そういう状況は確かに考えられますね。

▲「『周りを撮影して』とお願いしたら、回転しながら周囲を撮影し始めました」

奈津子:便利ではあるものの、私は自宅ではかなりリラックスしているので、ちょっと怖い気もします。まあでも、小さな子供や高齢者のいる家庭では活躍するかもしれませんね。

安蔵:個人的には家庭用というより、会社の受付などの業務用として活躍しそうだと感じました。

奈津子:発表会場でも、受付用途を想定したデモが行われていましたね。

▲「無人の受付を想定したデモの様子。こちらはカメラにQRコードを読ませているところです」

安蔵:ほかのロボットと違って可動部が少ないため故障も少なそうですし、前面にカメラがあるので顔認証やバーコード認証も可能です。前面にカメラがあるので顔認証やバーコード認証も可能ですし、タッチパネル液晶に連絡先などの情報を表示して選択させるといったことも簡単にできます。受付の人員を確保しなくてもよくなれば経費削減にもなるし、業務用として考えれば約15万円の実勢価格も問題ないでしょう。

▲こちらは受付から担当者に電話をかけているところ。「15万円で有能な受付担当者を雇えるなら安いかもしれませんね」

奈津子:確かに家でのコミュニケーションのためだけに15万円はなかなか厳しいですけど、そういう用途ならピッタリですね。今後アプリが増えればいろいろな楽しみ方ができると思うので、そちらの進化も楽しみにしたいです。

 

【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電」】

(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

 

あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト、家電製品総合アドバイザー

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。近著は「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ〜ンの家電ソムリエ』にも出演中。

 

 

 

 

なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」