現状は左SBの二番手という位置づけの車屋。「長友佑都」という大きな壁を越えるために、今回の欧州遠征でアピールしたい。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト編集部)

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 最初にその番号を見た時は、少なからず驚いたという。
 
 今回の欧州遠征で車屋紳太郎が背負うのは「4番」。あの本田圭佑の代名詞とも言えるナンバーだが、「そこまでプレッシャーはないです」と特別な気負いはないようだ。
 
 先のルヴァンカップ決勝ではC大阪に敗れ、悔しい想いをした。「切り替えるのは難しかったけど」と語る一方、「代表でしっかりと活動するうえで、そうは言っていられない。代表のひとりとして、力を発揮したい」と気丈に前を向く。
 
 前回の10月シリーズに続き、ハリルジャパンに名を連ねた。現状は左SBの二番手という位置づけだが、レギュラーを奪うには「長友佑都」という大きな壁が立ちふさがる。
 
「前回の日本での親善試合を通して、初めて生で長友選手のプレーを見ましたが、自分との差をすごく感じました。すべてにおいて劣っているな、と」
 
 具体的には「上がっていくスピードとか、身体の切れとか。アジリティの部分ですね。シンプルに速い」と、自身と比較して、その差を痛感したようだ。
 
 それでも「その距離をどんどん縮めたいし、越えなければいけないと思っています」と言葉に力を込める。
 
 練習前のボール回しなどでは、巧みな足さばきでパスをつなぐなど技術面は見劣りしない。前に出ていくタイミングや質の高いクロスなど、攻撃センスは光るものがある。
 
 本人が謙遜するほど、その差は大きくはないはず。代表デビュー戦となった約1か月前のハイチ戦では、自らのクロスから香川真司の同点弾を導いている。
 
 ブラジル戦、あるいはベルギー戦で出場のチャンスを掴めれば、再び決定的な仕事に絡んで、その存在をアピールしたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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