美術館って、うとうとしてしまう。

座った途端に「待ってました」と重くなる瞼に逆らうのは、至難の技だ。そして「仰せの通りに……」と、溶けるように落ちてゆく“うたた寝”というのは、ほんとうに気持ちがいい。

窓から差し込む太陽のあたたかさなのか、作品を維持するための湿度なのか、小声での会話や静かな足音なのか。なにがあんなにも、心地よく眠気を連れてくるのかはわからないけれど、彼らの気持ちはよくわかる。

すやぁ……と、眠りに落ちる様子を捕らえるためだけに、美術館に張り付いた写真家がパリにいた。

夢は、絵画より奇なり

「寝てますけど何か?」くらいに遠慮のないおじいちゃんもいれば、呆れたおばあちゃんに上着をかけてもらっているおじいちゃんも。よっぽど熟睡だったんじゃないか。

目を覚ました時は少し恥ずかしいだろうけれど、寝息が聞こえてきそうな彼らを見ていると、つられて眠たくなってきてしまう。

Stefan Draschanさんは、このように美術館で起きる「あるある」を撮影しては、アルバムにまとめている。他にも、<こっそり作品に触れてしまう人たち>や<服と絵画が被っている人たち>の写真集が。

もっと見たいひとはこちらからどうぞ。

Licensed material used with permission by Stefan Draschan