小学校のころ。読書の時間にクラスの女の子だけが保健室に呼び出されて、こんなことを言われた。

生理であることは、知られてはいけません。どれだけお腹が痛くても、頭痛や吐き気がしても、普通の顔をしていなければなりません。痛み止めの薬を飲んでも効かない場合は、我慢するしかありません。

今思えば、どうしてわざわざ女の子だけに、秘密のように伝えたのだろう。毎月おこる自然な現象なのに、なぜこれほどまでに忌むものとして教えられなければならないのだろう。

日本には「生理の時、働くのが著しく困難な女性を無理に就業させてはいけない」という労働基準法内の条文がある。

それなのに、これじゃまるで生理が「おかしいこと」や「恥ずかしいもの」みたいじゃないか。

「わたしたちは、血を見せます」

そんな「タブー視」される生理の現状に物申したのが生理品会社の「Bodyform」。

彼らは「#BLOODNORMAL」のハッシュタグで、生理用品のCMで一般的に使われている青い液体をよりリアルにするべく、イギリスで初めて赤い液体に変更。生理を描く絵文字もいくつか作成した。

生理は全くもって普通のことです。生理について話したり、描写することも普通のことであるべきなのです。

だから私たちは実生活のリアルを示します。私たちは、血を見せます。生理の「タブー視」を破る唯一の方法は、目に見えなくされているものを見えるように、暗闇の中から世界へと描きだすことです。

「見えない」現実を
もっとリアルに

彼らによれば、イギリスの女子学生の約52%が「生理について両親と話すくらいなら、学校でいじめられるほうがまし」と答え、43%が生理は口にしてはいけないことだと考えており、さらに87%が、生理中であることを隠したがる傾向にあるという。

しかし一方で、10,017人の男女へのオンライン調査の結果、74%が「広告上への生理の描写をもっとリアルにしてほしい」と答えたそう。

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生理は子どもを産むための、大切な体の整備。それなのに、ときには立ち上がれないほどの腹痛、吐き気、倦怠感、関節痛、貧血、などなどに苛まれながらも「なんでもありません」「大丈夫です」と繰り返さなければならないなんて、まるで呪いじゃないだろうか。

「知らない」という現象は「見えない」という現状から来るのだと、このキャンペーンは警鐘を鳴らしている。

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