「苦しむ」というフレーズを繰り返した原口。苦しむのは好きではないが、「解決策はそこしかないと思う」。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 所属するヘルタ・ベルリンでは、思うように出場機会を得られていない。それでも、今回の欧州遠征に向けて高いモチベーションを保ち、良いトレーニングができていたという。
 
「やっと自分を表現できる場があるので。存分に苦しみたい」
 
 苦しむ、と原口元気は何度も繰り返した。
 
 ブラジル戦のイメージについて聞かれれば、「90分間、苦しむような展開になると思います」と話す。「苦しまないと勝てない相手なので。苦しみに行く覚悟で」試合に臨むつもりでいる。
 
「楽をしていたら、絶対に勝てない相手。全員が苦しみながら、(勝つ)可能性は少しかもしれないけど、そこを目指してみんなでやっていくしかない」
 
 押し込まれる時間帯が長くなるのは承知のうえで、そこからいかに攻撃につなげられるか。
 
「耐えながら、なんとかボールを前に運ぶ。そこで慌てないこと。ボールを取った時にまたすぐ取られると、きつい。取った時にどれだけ落ち着けるか。そういうのは、ブンデスでバイエルンと戦う時でもひとつのポイントになる。だから僕はバイエルンとやるようなイメージですね」
 
 ブラジルは相当に手強い相手だと理解しているが、「フワッとする瞬間がある」。その隙を見逃さず、「良いコンビネーションができれば、点は取れるかな」と狙いを定める。
 
 SBとの連係で2対1の状況をいかに多く作れるか。カウンターで持ち上がった時も、持ち前の打開力で相手を一枚剥がせれば、ゴールチャンスは大きく広がる。
 
 守備に追われて苦しんでいるように見えても、虎視眈々と得点の機会を窺っている。原口がボールを足もとに収め、前を向いた時のプレーには注目だ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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