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リンナイはこのほど、「入浴習慣」に関する調査結果を明らかにした。同調査は9月30日〜10月2日、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州在住の20〜70代の男女計960人を対象にインターネットで実施したもの。

浴槽に浸かる入浴を1週間のうち何日行うか尋ねたところ、「7日」(43.9%)と回答した人が最も多かった。入浴にどのくらい時間をかけるかという問いに対しては、平均時間は「15.2分」となっている。地域別に入浴時間を見たところ、最も長かったのは九州の18.5分、最も短かったのは中部エリアの13.3分で、約5分の差があった。

自宅の浴槽について、冬場のお湯の温度を尋ねたところ、「42℃」(24.7%)が最も多かった。次いで「40℃」(23.0%)、「41℃」(21.6%)となり、40〜42℃がボリュームゾーンであることがわかった。

入浴習慣の結果をうけ、入浴時間と入浴温度を軸に入浴習慣を「入浴時間10分以下×41℃以上」、「入浴時間11分以上×41℃以上」、「入浴時間10分以下×40℃以下」、「入浴時間11分以上×40℃以下」の4つのタイプに分類した。

その結果、安全かつ健康的な入浴とされる「10分以下×40℃以下」で入浴している人は23.1%と2割程度だった。最も多いタイプは、血圧上昇が心配される「10分以下×41℃以上」(31.7%)、次いで体への負担が最も多いとされる「11分以上×41℃以上」(29.7%)となった。のぼせの危険がある「11分以上×40℃以下」は18.1%だった。

悩んでいる症状について入浴タイプ別にみると、10分以下×40℃以下を実践できている人ほど、その他の入浴タイプに比べて、肩こりや頭痛、便秘、汗かき、薄毛など多くの項目において悩んでいる人が少ないことがわかった。

入浴タイプ別に、実際に病院で診断されたことのある病気の有無を尋ねたところ、 「10分以下×40℃以下」を実践している人ほど診断されたことある項目が少なかった。特に糖尿病については、その他のタイプよりもかかったことがある人・かかる可能性が高いと診断された人が半分以下という結果になった。

冷え性について入浴タイプ別にみても、「10分以下×40℃以下」を実践している人は、冷え性の悩みが最も少ないことがわかった。「とても悩んでいる」と回答した人は、「10分以下×40℃以下」の人は3.5%であるのに対し、他の入浴方法を行っている人は7.7%〜11.1%と約2〜3倍多くなっている。

一方、「にきび」「肌の荒れ」「肌の乾燥」「オイリー肌」という肌トラブルについてみると、入浴時間は短いがお湯の温度が高い「10分以下×41℃以上」で入浴している人は、ニキビやオイリー肌などの悩みが全体的に少ない傾向にあった。

東京都市大学人間科学部教授の早坂先生は、「入浴時間10分以下×湯温40℃以下」を安全な「健康手抜き風呂」として推奨している。長時間お湯に入らないと美容や健康効果がないと考える人も少なくないが、高温の湯や長時間の入浴はのぼせやヒートショックの危険があるため、10分以下の「手抜き入浴」で十分であるという。

「11分以上×40℃以下の、のんびり長風呂タイプの場合、長く入りすぎると保湿成分が皮膚から流失して入浴後に肌が乾燥してしまいます」と早坂先生。長く入りたい場合は途中で浴槽から出たり、保湿成分の入っている入浴剤を利用したりするほか、お風呂保湿化粧品を使って肌の乾燥を防ぐことを心がけるとよいとアドバイスしている。

高温の湯に短時間浸かる「10分以下×41℃以上」での入浴は、ヒートショックと言われる血圧の急上昇を引き起こし、脳出血などの引き金になる可能性が高いという。「熱い湯が好きな人は十分なかけ湯とぬる湯からの追い炊きで、徐々に熱い湯に体を慣らすようにしましょう」(早坂先生)

早坂先生が最も危険としているのは、熱い湯に長時間つかる「11分以上×41℃以上」の入浴方法。熱い湯に入った瞬間のヒートショックによる血圧の急上昇と、長時間の入浴による熱中症の危険性があるとのこと。入浴前の十分なかけ湯やぬる湯からの追い炊き、汗ばんだら途中で一度湯から上がるなどの工夫が大切であるという。