7日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国初の西洋式温室として1909年に完工した「昌慶宮大温室」が、1年3カ月にわたった補修工事を終え10日に再公開される。写真は昌慶宮に隣接する昌徳宮。

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2017年11月7日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国初の西洋式温室として1909年に完工した「昌慶宮(チャンギョングン)大温室」が、1年3カ月にわたった補修工事を終え10日に再公開される。韓国文化財庁が明らかにした。

ソウル中心部に位置する昌慶宮は、1418年、朝鮮王朝第4代王・世宗(セジョン)が正宮であった昌徳宮(チャンドックン)のすぐ横に建立したのが始まり。1909年には敷地内の塀などを一部壊して動物園や植物園が造られ、一般にも開放されるようになった。

植物園は当時としては東洋最大規模の「室内植物園」で、大温室の設計は日本の宮内省で宮廷園芸技師を務めた福羽逸人が担当し、フランスの会社が施工した。白色に塗った木材を組んだモダンな外観が印象的で、当時持ち込まれた西洋の建築様式をよく保存しているとの評価を受け、韓国の登録文化財に指定されている。

今回の修復に際し、文化財庁は竣工当時使われた英国製のタイルを復元し新たに敷き直したほか、大温室に付随する管理棟についても後に取り付けられていた断熱材を撤去するなど、原形の姿に近づけるよう意識したという。

大温室内部には、韓国の天然記念物に指定された樹木など70種余りが展示される。文化財庁関係者は、再公開を機にさまざまな体験イベントを用意したいと話している。

この報道には、幼い頃に昌慶宮に遊びに行ったという高齢とみえるネットユーザーからの思い出が複数投稿されており、韓国人にとっての昌慶宮の位置付けがうかがえる。また「修復されたならいつか行かなきゃ」「散歩したり思索にふけったりするには格好の場所だよね」「暖かくていい所」などのコメントも。

また大温室の設計者が日本人であることや、その竣工時期から「日本人が見たらさぞ満足なことだろう」「朝鮮王朝が滅びた理由が分かる」「植民地の遺産ってことか」とのコメントや、「日本が造った温室をなぜ復元したんだ?わが祖先が建てたものも復元できていない所が多いのに」と一部否定的な意見もあった。(翻訳・編集/吉金)