中国の国有企業で、高速鉄道の運営を行う中国鉄路総公司は10月31日、2017年第3四半期の財務報告を発表し、11億4000万元(約197億円)の赤字となった。(イメージ写真提供:(c)faw1047a /123RF)

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 中国の国有企業で、高速鉄道の運営を行う中国鉄路総公司は10月31日、2017年第3四半期の財務報告を発表し、11億4000万元(約197億円)の赤字となった。

 前年同期に比べて赤字額は大幅に減少したものの、中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国高速鉄道の乗車券は手に入らないほどの利用客が多いのに、なぜまだ赤字なのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 17年第3四半期の財務報告によれば、中国鉄路総公司の負債額は前年同期比12.33%増の4兆8300億元(約83兆1600億円)に達し、自己資本に対する負債の比率である「負債比率」は64.76%に達した。記事は、中国高速鉄道の新路線の建設ペースは年々鈍化しており、中国鉄路総公司の新路線建設に対する投資額も年々低下しているはずなのに、負債比率はほとんど変化していないと指摘した。

 続けて、中国鉄路総公司の負債の大半は固定負債であり、これが償還されれば負債比率は低下することが予想されると伝える一方、国慶節(建国記念日)や春節(旧正月)の時期には乗車チケットが入手できないほど利用客が増えるというのに、なぜ赤字が続いているのかと疑問を呈した。

 この疑問に対し、「中国では他国と違って、鉄道は中国の国家経済を牽引するための存在」であり、赤字は牽引のためのコストなのだと主張したほか、鉄道というインフラが公共のための存在である以上、その赤字は公共のために生じたものであると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(c)faw1047a /123RF)