約8か月ぶりの代表復帰を果たしたGK西川周作

写真拡大

 練習が報道陣に公開されている時間帯で、最も笑顔を浮かべていることが多いかもしれない。今年3月以来、約8か月ぶりに日本代表復帰を果たしたGK西川周作(浦和)は「久しぶりにこの場所に帰って来られて、楽しくトレーニングができている」と喜びを前面に出した。

 ブラジル戦に出たことはないが、イメージはふんだんに持っている。日本が対戦した過去の3試合をベンチから詳細に観察してきたほか、所属の浦和では昨年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で広州恒大(中国)と対戦した際、現在バルセロナでプレーしているMFパウリーニョと当たった経験がある。

「バルサのパウリーニョはサイドからのクロスに素晴らしい迫力で飛び込んでくる。広州のときのパウリーニョとは違うパウリーニョになっていると思う」と具体的な警戒ポイントを持っている。

 また、「ブラジルの特徴はやはり前線の選手。どこからゴールを狙ってくるか、本当にパターンが多い」というが、その点については、もしも出場機会があれば今季のACLで元セレソンのFWフッキやMFオスカルを擁する上海上港(中国)と4度対戦した経験が生きてくるだろう。

 ブラジルのGKにも注目している。「相手には素晴らしいGKがいるので、しっかり見て吸収するようにしたい。特にJリーグ勢にはなかなかない機会なので、この機会を大事にしたい」と意気込んだ。

 浦和は14日のベルギー戦から中3日でACL決勝第1戦・アルヒラル戦(リヤド)を戦うことになっている。今回、浦和から5選手が代表に招集されたことが物議を醸しているが、西川の口調に不安感はまったくない。

「このタイミングで強豪との2試合に呼んでもらえたのは選手としてこれ以上ない喜びだし、その先にACLがあることはしっかり頭に入っている。まずは5人で素晴らしい経験をして、サウジアラビアでチームメイトと合流したい。ACLは大勢の人々の期待がかかっている。結果を残すことが重要だと分かっている」

 代表復帰をきっかけにすべてを好転させ、アジア王座も手にするつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)


●2018W杯ロシア大会特集ページ