ハイリーファイブカフェの受付近くにある大樹をイメージさせる大型の棚。大人の女性好みのボタニカルな雰囲気だ

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女子受けしそうなカフェ…?
実はマンガ喫茶!

 マンガ喫茶業界は2008年をピークに市場が縮小傾向と言われている。複合カフェ化が進む現在は、最新ゲームやダーツ、ビリヤード、VRなどの導入が必要な装置産業の側面が色濃く、資本力のある運営会社でないと、生き残りが難しくなっている。

 だが、そんなマンガ喫茶業界に、全く新しいコンセプトで挑む店もある。

 東京・渋谷の繁華街にある商業ビル。エレベーターが7階に到着してドアが開いた瞬間、壁や床がウッド調の明るい店内が目前に広がった。

 大樹を彷彿させる大型の棚には無料貸出用のアロマオイル、アロマストーンがさりげなく置かれている。冷蔵ケースにはクラフトビールや輸入ビール。輸入菓子も60種類以上が整然と並ぶ。一見「女子受けしそうな今どきのカフェに来ちゃったか」と勘違いしそう。実はこの店が、ベンチャーのソーエキサイトが運営する斬新なマンガ喫茶(マン喫)「Hailey'5 Cafe(ハイリーファイブカフェ)」だ。

 マン喫だから、店内には当然のことながら、本棚にぎっしり詰まったマンガが用意され、その数はざっと2万冊。ただし、一般的なマン喫と異なるのは完全個室制であることだ。

 靴を脱いでくつろげるシアタールーム51室と、椅子に座ってデスクワークが可能なチェアルーム4室の計55室。しかも、全室がカードキー採用のオートロック式の扉を備え、防音設計であることが特徴だ。室内も明るい色の壁紙を使用し、洗練された印象。「大人の場所」にするために、18歳未満は入店禁止というルールを設けたことも、他店と一線を画する。

 従来のマン喫は、主要な顧客である男性向けに作られてきた観は否めない。筆者も時々利用しているが、店内は黒が基調で照明は暗め、どちらかと言えばアカ抜けせず、洗練された雰囲気とは言えない印象を受けていた。「ネットカフェ難民」という言葉もニュースで耳にする機会が多く、不特定多数の利用者が出入りすることから、防犯面が心配という声も聞かれる。要するに、20代以上の大人の女性にとっては、興味があっても行きづらく、あまり縁のない世界だった。

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