100年前に描かれた100年後の世界

 人々は「未来はもっと進歩する」と思いながら暮らしています。

昭和時代の子ども雑誌には「2000年の日本はこうなる」という想像図が載っており、空中を走る車や近代的な高層ビルが立ち並ぶ街が描かれていました。

ヨーロッパの人々も同じで、1900年頃にドイツやフランスのイラストレーターが描いた「100年後の世界」のイラストがあります。しかも、内容を見ると予測が当たっていることもあって、興味深いものがあります。

ドイツのチョコレート製造会社「ヒルデブラント」は、広告キャンペーンとしてココア、チョコレートのパッケージにイラストが描かれたカードを入れていました。

そのイラストのテーマは「2000年」。

犯罪行為を壁から見通す?「警察のX線」

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

イラストのように、壁越しに物を見通すものは難しいですが、手荷物検査などでX線は使用されています。

個人の飛行船

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

複数人で乗船できる飛行船。気球に乗ることは可能ですが、ここまで優雅ではないですね。

一人で空を飛べる装置

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

個人でヘリコプターや飛行機に乗ることは可能ですが、イラストほど自由に飛ぶのは今となっても難しそうです。

劇場公演を自宅で鑑賞

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

これはまさに実現しているもの。

テレビやインターネットを通じてライブが生放送されるのは、すっかり当たり前になりました。

屋根のある都市

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

この頃のドイツは住宅が不足し、多数のアパートメントが建設されていた時で、この頃の建築物は「アルトバウ」と呼ばれています。

当時は最新の建物なので、最新のものが当たり前になると予想したのかもしれません。

蒸気機関車で移動する住宅

住宅まるごと引っ越しが可能になると予想したのでしょう。実現していませんが、現代でもこれができたら便利かもしれません。

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

観光用の水中遊覧船

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

水中の魚たちを眺めることができる船。これは近いものが実現していますね。

潜水こそしませんが、日本でも沖縄や神奈川など、海沿いの観光地で乗船できます。

水の上を歩けるようになる

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

今で言えば水上スキーなどが相当するでしょうか。ドレスやスーツを着たまま歩いたら、服が濡れてしまいそうですが……。

ハイブリッド鉄道艦隊

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

こんな船があったらかっこいい!

現代では水陸両用車がこれにあたりそうです。

天気をコントロールする装置

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

雨が欲しい時は雨を降らせる機械。現在、人工降雨装置はダムの渇水対策として使われることがあります。

北極への旅行

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100年前の人たちは北極への旅行を夢見ていたようです。現在は一応、経由国のビザを取得できれば誰でも北極への旅行は可能です。

移動できる歩道

現代で言えば「動く歩道」やエスカレーターでしょうか。

Wikimedia commons/Germany in XXI Century (fiction)

100年前の人たちが描いていた夢の数々は、ほとんどが2010年代の現代には実現しました。

まだ実現できていないこともありますが、さらに100年後には叶っているかもしれません。