7日、韓国メディアは「ヘル朝鮮を脱出する人が増加していることが統計でも確認された」と伝えた。写真はソウルの南大門市場。

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2017年11月7日、韓国・ヘラルド経済は「ヘル朝鮮(地獄を意味するHellと韓国の昔の名称である朝鮮を合わせた造語)を脱出する人が増加していることが統計でも確認された」と伝えた。

韓国の移民政策研究院が7日に発表した資料によると、過去10年間で韓国国籍を離脱した人の数は22万3611人に上る。2007年に2万3528人だった韓国の国籍離脱者は減少傾向をたどり、15年には1万7529人を記録。しかし昨年は3万6404人を記録し、前年より約2倍も増加した。韓国の国籍を離脱した人が最も多く取得した国籍は米国で、その数は9万4908人に達する。次いで日本(5万8870人)、カナダ(3万2732人)が続いた。一方、韓国国籍を回復した人の数は2万2974人に過ぎなかった。

これについて、同研究院は「この現象が続く場合、韓国内の人口減少はもちろん、国家競争力にもマイナスの影響を及ぼすだろう」と懸念を示した。

「ヘル朝鮮を脱出」する理由はさまざまだが、2年前にカナダに移民し、専門職として働くキムさんは「韓国の慢性的な安全不感症」を挙げている。キムさんは「計算したところ、韓国では5〜10年周期で大惨事が起きている。さらに、惨事から何の教訓も学んでいない」と指摘し、「娘を危険にさらしたくないと考え、急いで移民を準備した」と説明した。

また「子どもの教育問題」を挙げる人もいる。カナダに移民した主婦のイさんは「ソウルの一流大学に入らなければ社会で生き残っていけない韓国の教育環境で子どもを育てたくなかった」と明らかにした。

20〜30代の若者は自身の幸せのため、早くから「ヘル朝鮮脱出」の行列に加わっている。15年にワーキングホリデーで訪れていた豪州から帰国した28歳のリュさんは現在、韓国での短い社会人生活を終え、豪州行きを準備中だという。リュさんは「豪州の専門学校で料理を学び、そこで就職するつもりだ。韓国での経験は生かせないかもしれないが、それでも韓国より豪州の方が良い人生が送れそうな気がする」と述べた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「うらやましい。私もできるなら移民したい」「過酷な長時間労働。これだけで十分、移民の理由になる」「公務員だけが幸せな国。当然だよ」など共感するコメントが寄せられている。中には「移民できるのは能力がある証拠。能力がなく、国籍を捨てたくても捨てられない人が一番かわいそう。韓国で子どもを育てたい人なんていないよ」との声も。

また「これが李明博(イ・ミョンバク元大統領)と朴槿恵(パク・クネ前大統領)のつくり上げた韓国だ」「朴槿恵が韓国を滅ぼした。牢屋でしっかり反省してほしい」と過去の政府の責任を追及する声や、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領に変わって国が国らしくなったから、今後は戻ってくる人が増えるのでは?」とこれからに期待を寄せる声も多い。

一方で「大惨事が移民の理由?米国は常に銃乱射事件に巻き込まれる危険があるのに」「20年後に『やっぱり韓国が最高の国だった』と分かるだろう」「日本、豪州、米国のような先進国に全ての面で勝つことはできないが、それでもやっぱり韓国が暮らしやすい」と主張する声や、「韓国で幸せになれない人は外国でも幸せになれないよ」と指摘する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)