6日放送、MBS「明石家電視台」では、大相撲を特集。関係者ら9人がゲスト出演し、大相撲における意外なエピソードを披露した。

中でも厳しい世界の過酷さを明かしたのが、元関脇・水戸泉の錦戸親方だ。関取にケガはつきものだが、ケガをすることそれよりも恐ろしいのが、親方の存在だったという。

錦戸親方によると、ケガをしてギプスをつけることになっても、部屋に帰ると親方から「そんなもの取ってこい」と怒られ、さらに叩かれたという。「骨折くらいで休むな」と、病院に行ってギプスを外すように指示されたというのだ。

MCの明石家さんまが「部屋によるでしょ?」と驚くと、元横綱・大乃国の芝田山親方も、稽古で足を折った際に「折ったのは仕方ないけど親方になんて言おうか…」と困ったほどだと述べた。

また、錦戸親方は当時と現在ではレントゲン技術が違い、以前は骨折が見つからないこともあったと指摘。テーピングを巻いてごまかすなど、無理がたたり、今でも左ひじを完全に曲げることができないと明かした。

左のひじを完全に曲げることも、伸ばすこともできない錦戸親方は、顔を洗うのも右手だけになったという。顔を近づければ左手でも洗えるが、ひじが曲がり切らないため、左手を顔まで近づけることができないからだ。

番組では声の小ささや滑舌の悪さをさんまにいじられ、笑いを誘った錦戸親方だが、そのエピソードは角界の厳しさをうかがわせた。