(写真=青瓦台)

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トランプ米大統領を招いて韓国政府が開いた晩餐会(11月7日夜)の料理が話題になっている。

「一つひとつに意味を盛り込んだ」という晩餐会のメニューは、4種類の韓国産米を使った松茸釜飯と、文在寅大統領の出身地である巨済(コジェ)島名産のカレイ焼き、韓牛カルビなど。

そんなメニューの中で特に注目を集めたのは、韓国の伝統料理チャプチェの食材として使われた「独島エビ(ドクトセウ)」というものだ。

知る人ぞ知る「独島エビ」

「独島エビ」とは、独島(=竹島の韓国呼称)周辺で採れたエビのこと。ただ、その定義ははっきり定められていないらしく、韓国メディアもそれぞれ異なる説明をしていた。

例えば『メイル経済』の場合、「ドファセウ(日本名:トヤマエビ)の別名」と解説している。一方で『国際新聞』は「モロトゲアカエビ、イバラモエビ、トヤマエビをひとくくりにして呼ぶ名前」との説明。『中央日報』では、「独島周辺で採れるサルエビや伊勢海老の産地を強調した言葉」と記されていた。

これを見た限り、少なくとも独島エビという固有のエビがいるというわけではないようだ。

とにもかくにも、独島エビはエビ類の中でも漁獲量が最も少なく、知る人ぞ知る高級食材だという。

1匹1500円の高級珍味

韓国における重要な水産資源として扱われていて、市場に出回る量も制限されているとか。気温が下がる11月から3月まで捕獲できるが、最旬期は12月。成人男性の掌くらいの大きさを誇り、もちろん味も格別だそうだ。

気になる値段だが、1匹1万5000ウォン(約1500円)ほどで取引されているという。飲食店などではさらに高い値がつくため、庶民が気軽に楽しめるような食材ではないことだけは確かだ。

実際にソウル・江南(カンナム)には“独島エビ”の専門店もあるが、訪れるのは俳優ソン・ジュンギやハン・ヒョジュなどの芸能人や、食通が多いらしい。それでも最近はテレビの料理番組などで高級珍味として紹介される機会が増え、一般にもその名が少しずつ広まりつつある。

独島エビの食べ方は塩焼きが定番だが、生で食べても美味しいという。

『ノーカットニュース』が11月8日に掲載した記事で、人気料理コラムニストのファン・ギョイク氏はこう語っていた。

「深くきれいな海で採れる貴重なエビ。中身は柔らかく、生で食べてもビックリするほど甘い。一般的なエビよりも甘みが強いのが特徴だ」

晩餐会で独島エビ入りのチャプチェを食べたトランプ大統領の感想が気になるところだが、残念ながら明らかにされていない。

今回の晩餐会は韓国ネット民からも好評のようで、「晩餐会に独島エビが出たのは神の一手。これで日本をはじめ世界は、否が応でも独島問題に触れるしかない」「今までで一番賢くて意味のある晩餐会だったと思う」「アイデアを出した人にお礼を言いたい」「私も食べてみたいな」といったコメントが見受けられる。

しばらくの間、韓国でブームになりそうな独島エビ。早くも注文が殺到しているようだが、これもまた“トランプ効果”なのかもしれない。

(参考記事:【画像あり】韓国の“旭日旗クレーム”が過剰にグローバル化していることへの“危うさ”

(文=S-KOREA編集部)