アリーナ・ザギトワ【写真:Getty Images】

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米デザイナーに続き、海外メディアも中国杯の衣装に注目「演技と同じくらい壮大」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯はシニアGP初戦の15歳アリーナ・ザギトワ(ロシア)が鮮烈なVデビューを飾った。“美しき新星”は実力はもちろん、衣装が米ファッションデザイナーの絶賛されるなど話題を呼んでいるが、米スケート専門メディアは今大会の各種目の“衣装トップ3”を選出。フリー、ショートプログラム(SP)で1、2位を独占し、「まさに女王」「演技と同じくらい壮大」などと評されている。

 世界のフィギュア界で熱視線が一身に注がれる15歳。その注目度は、日増しに高まっている。シニアGP初戦となった中国杯はSP4位から圧巻の逆転V。フリーは後半に固めた7本のジャンプを着氷させるなど、とても15歳とは思えない演技で母国の女王、エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)に続く平昌五輪のメダル候補に一躍、躍り出た。

 これほどまでに注目を浴びるのは、スケーティングのみではない。今大会、まとった衣装も関心の的になっている。米スケート専門メディア「icenetwork」は「中国杯のファッション表彰台」と題し、選手たちがSP、フリーで着こなした衣装を評価。女子ではザギトワが1、2位を独占している。

 金メダルに選出されたのは、鮮やかな赤が銀盤に映えるフリー「ドンキホーテ」の衣装だ。記事では「このコスチュームはまさに女王であり、強烈なインパクトを植え付けるゴールドに値する」と賛辞を送り、手袋のコーディネートについても「完璧な刺繍の位置付けで、華麗であり、傑出している」と評価。バレエスタイルのチュチュについても触れ、総評として「アリーナがフリーで披露したパフォーマンスと同じくらい壮大な優勝だ」と言及している。

「アリーナは本当になり切っていた」…観る者の心を奪う“武器”はアドバンテージ

 続けて銀メダルに選ばれたのは、黒を基調としたSP「ブラックスワン」のシックな衣装だった。「他の選手は単に滑っているのに対し、アリーナは本当になり切っていた。幻想的な冬のおとぎ話のナンバーは実に神々しかった」と称賛。「上半身は明確な白と黒の混合でスカートには不明瞭なチュールに仕上げたのには驚愕させられた」と記しており、銅メダルに選んだガブリエル・デールマン(カナダ)のフリーを抑え、見事に1、2位を一人で占めている。

 ザギトワの衣装を巡っては、米国のファッションデザイナー、ニック・ベレオス氏が「アリーナはアメージング!すべての女子フィギュアスケーターは注視すべき」「主役のバレリーナのようだ」などと賛辞を送り、注目を集めていたが、メディアにおいても“美新星”の装いに関心は高まっている。

 今年からシニアデビューの02年生まれ。3月には1歳上の本田真凜(関大高)を破って世界ジュニア選手権を制し、ジュニア時代から長い手足を誇る抜群のスタイルでファンを魅了していた。フィギュアにおいて演技の印象を深める衣装は、重要な要素の一つ。初出場でメダル奪取を狙う平昌五輪でも、観る者の心を奪う“武器”は大きなアドバンテージの一つになりそうだ。