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もくじ

どんなクルマ?
ー Xクラス 「欲しくなる」ピックアップ

どんな感じ?
ー Xクラス 入門モデルの内装やや簡素
ー 内装、メルセデスの意図 乗り心地は?

「買い」か?
ー アマロック/ナバラより高値 正当性は?

スペック
ー メルセデス・ベンツXクラス X250d 4MATIC パワーのスペック

どんなクルマ?

Xクラス 「欲しくなる」ピックアップ

これがメルセデス・ベンツのXクラス、多くのひとの所有欲をかき立てるピックアップ・トラックだ。

ラクジュアリーなピックアップは、ヨーロッパ全土で旋風を巻き起こしており、英国では2016年度比で15%増しの、55000台を販売する見込みとなっている。 

ヨーロッパではフォード・レンジャーが市場をリードする存在だが、フォルクスワーゲン・アマロックが、ピックアップの最高峰となるXクラスの真のライバルとなる。 

ルノー日産アライアンスと共同開発されたXクラスは、日産ナバラや来年デビュー予定のルノー・アラスカンをベースにしている。緩やかなパートナーシップによるもので、メルセデス・ベンツが長期間にわたって影響力を保っている。

全体のプロポーションはナバラと似てはいるが、ボディパネルで共通する部分はごくわずか。そして内部は共通する部分がほぼ見当たらない。

ルノー製の2.3ℓ4気筒ターボディーゼルエンジンが搭載され、シングルターボのX220dでは163ps、ツインターボのX250dでは189psを発生させる。

165psのガソリンエンジンも幾つかの市場向けに搭載されるが、Xクラスの頂点を構成するパワートレインは、2018年中頃にリリースされる、258psと74.8kg-mを生み出すV6ディーゼルエンジンとなる。

今のところ、X220dは6速マニュアルを標準装備し、X250dには7速ATが組み合わされる。どちらもパートタイム式の4輪駆動となるが、来年登場するV6ディーゼルエンジン・モデルには、フルタイム式の四輪駆動システムと、改良を加えられた7速ATが搭載される予定だ。全てのモデルにローレンジ・ギアが備わり、オプションでデフロック・システムも選択可能となる。

Xクラスの牽引能力は3.5トンで、最大積載量は1067kg、荷台の広さは1587mm×1560mmとなっている。

どんな感じ?

Xクラス 入門モデルの内装やや簡素

ライフスタイル・ピックアップというセグメントは、SUVモデル構成のギャップを埋める存在で、Xクラスもこのカテゴリーに属する。

エントリーモデルとなるトリム「ピュア」は、不必要なものを削いだミニマルな働くクルマであり、英国では珍しい存在となるだろう。

一般的になると思われるトリム「プログレッシブ」には、ボディカラーと同色のバンパーとアルミホイールを装備し、ダッシュボード周りにはクロームメッキのパーツが追加される。

Xクラスをプレミアム・ピックアップに位置づける、上位トリム「パワー」の場合、シートとステアリングホイールだけでなく、ダッシュボード上部もレザーで覆われる。高性能なLEDヘッドライトとテールランプ周りも特徴のひとつで、キーレスゴーに18インチのアルミホイールのほか、8ウェイのパワーシートが前席に備わる。

Xクラスのインテリアは比較的実用指向のアマロックよりもスマート。しかし、高品質とはいえ、ダッシュボード下部のプラスティック製のパーツ類が、このピックアップがプレミアムであっても、商用車ベースだということを物語る。

7インチのインフォテインメントシステムは全てのモデルに標準装備。X形状のフィンが付いたエアベントの上部、ダッシュボード中央にモニターが位置しており、操作は軽やかで楽しく、メディアの操作に気が取られがちだ。

メルセデス・ベンツはどういう意図で設計したのだろうか?

内装、メルセデスの意図 乗り心地は?

メルセデス・ベンツは、ナバラの部品を使いながら、Xクラスにふさわしいタッチや印象になることを目指したとしている。

ダッシュボードの上半分は確かに実現できていると思うが、センターコンソールのトランスミッション周りやエアコンのコントロールパネルなどがプラスティック製のままで、質感には疑問が残ることも確かだ。

そして、Xクラスをメルセデス・ベンツらしい質感にするために、遮音/吸音材を大幅に増やして、ザラついた商用車用のエンジン音を遮断させてもいる。

現在入手可能なモデルでは、X250dの方がボディサイズには合っており、X220dの方は空荷の状態でも、若干アンダーパワーに感じてしまう。

Xクラスにとっては走行する機会が多いであろう高速道路でも、X250dの189psなら十分で、7速ATとの組み合わせによりシーンを選ばず快適なクルーザーとなるだろう。

油圧式のパワーステアリングは、一般的な商用車よりも操作が軽いが、切り初めのレスポンスは悪く、操舵感も遅い印象だ。しかしこれは、ネガティブな要素ではなく、オフロード走行という点では、Xクラスの目的にかなったもの。

前後に備わるマルチリンク式のコイルサスペンションは、リーフスプリングを備えるライバルよりも圧倒的に快適な乗り心地を提供する。

未舗装路を高速で走行する場合などでも、ラダーフレーム構造の働くクルマ、というよりも、中サイズのSUVのように感じられるはずだ。

トレッドは広く、フロント1632mm、リア1625mmを確保。ナバラと比較しても、より強力なグリップレベルとダイナミクス性能を備えたピックアップ・トラックに仕立てられている。

「買い」か?

アマロック/ナバラより高値 正当性は?

Xクラスは働くクルマとしての機能と、乗用車ライクな快適性を兼ね備えた、ピックアップ・トラックだ。そして間違いなくプレミアムな領域に到達しており、ナバラとの違いを明確にするため、メルセデスがスタイリングに手を加えることで、洗練された1台となっている。

価格はXクラス「ピュア」の£27,310(商用車なので付加価値税を除く)からとなるが、より高機能で代表的なトリムとなる「パワー」場合、£34,100(付加価値税を含むと約£41,000)となる。

これは、近似するグレードのフォルクスワーゲン・アマロックより£3,600、日産ナバラよりも£6,500ほど高価な設定となる。

もちろん、X250dはモデルラインの序章にすぎない。メインイベントとなるX350d V6ディーゼルが登場して初めて、Xクラスの体制が整うこととなる。 

メルセデス・ベンツXクラス X250d 4MATIC パワーのスペック

■価格 £40,920(613万円) 
■全長×全幅×全高 - 
■最高速度 180km/h 
■0-100km/h加速 11.8秒 
■燃費 12.9km/ℓ 
■CO2排出量 207g/km 
■乾燥重量 2234kg 
■エンジン 直列4気筒2298ccターボディーゼル 
■最高出力 189ps/3750rpm 
■最大トルク 45.8kg-m/1500-2500rpm 
■ギアボックス 7速オートマティック