井上真央主演『明日の約束』にさらなる謎が 自殺した少年は誰かに操られていた?

写真拡大

 ある男子高校生の謎の死を真相を追うヒューマンミステリードラマ『明日の約束』(関西テレビ・フジテレビ系)。11月7日に放送された第4話では、バスケ部のキャプテン・長谷部大翔(金子大地)の証言により、亡くなった生徒・吉岡圭吾(遠藤健慎)の新たな人物像が浮かび上がったことで、主人公・藍沢日向(井上真央)だけではなく、視聴者をも混乱させる展開が繰り広げられた。

(参考:井上真央はなぜ毒親から離れられないのか? 『明日の約束』の歪んだ親子関係

 ネットの書き込みにより、圭吾を自殺へ追い詰めた首謀者として大翔が疑われる。大翔は圭吾に、喫煙していることをバラすと脅され、怒鳴り返していた。大翔の携帯電話には、圭吾が亡くなった当日に「僕は、先輩のせいで死にます」という連絡が届いており、大翔は自分が原因であることをずっと苦しんでいた。

 だが、その話を聞いた日向、そして大翔自身も疑問に思ったのが、圭吾が「脅した」と言っていること。大翔は、「中学の時からずっとつるんでいた後輩に……」と俯き、その時の圭吾の行動が理解できないような表情を浮かべていた。

 これまで明かされてきた圭吾の人柄は、優しくて笑顔の素敵な、だが、どこか暗い闇を抱えているような青年だった。第2話では、那美(井頭愛海)が、中学時代にいじめられいてたところ、圭吾が声をかけ優しく接してくれたことを明かしていた。また、圭吾の幼馴染の香澄(佐久間由衣)も、2年前にいじめにあっていたが、彼のおかげで解決していると話していた。

 加えて、現在「GYAO!」で配信されている「明日の約束 チェインストーリー #4.5 三人ー過ぎ去りし日々ー」では、中学から同じバスケ部だった勝(渡邉剣)と圭吾、そして大翔の3人が仲良さそうに部活からの帰路を共にする姿が描かれている。

 しかし、圭吾が友人たちに見せてきたのは、彼のなかの「陽」の部分。第1話で日向は、圭吾が自分たちの前で決して笑顔をくずさない様子が気にかかり、母・真紀子の振る舞いに違和感を感じていた。大翔も、圭吾と揉めたやりとりのあと、携帯電話で連絡をとっており、「あの件、考え直してくれたか?」の次に、「一人でいんの?」と尋ねている。圭吾の返事は「はい」だったが、実際にはその背後に圭吾の肩に手をおきながら、恐ろしい眼差しでその携帯電話の画面を見つめている真紀子の姿があった。実は大翔も、圭吾が自分を脅すという行動、そして喫煙をバラさない代わりに「ベンチに入れてくれ」と望むような人物であるということが信じられず、「誰かに操られているのではないか?」と疑っていたようだ。

 第4話では、真紀子がパソコンを開き、「部屋」と書かれたフォルダをクリックしたのち、「2017年」「8月」とフォルダを開いていくと、「8月1日」から「8月31日」までの日付が記された多数の音声データが表れた。大翔は、勝と圭吾の前でしか煙草を吸っていなかった。だが、大翔が喫煙していることを真紀子が知っていたのは、おそらく、彼らが圭吾の部屋を訪れた際に盗聴した、この音声データに残る記録によるものだろう。

 この日の放送では、ほとんど家に居ない圭吾の父・正孝(近衛谷太朗)が仕事場で女性と仲睦まじそうに目線を交わす様子や、妹の英美里(竹内愛紗)が冷めた表情で「うちの家族みたい」と飼っているランブルフィッシュ(別々に囲わないと共食いするため、水槽の中で仕切られて飼われている)を見てこぼす場面など、吉岡家が抱える問題が、霧が徐々に晴れるていくように見えてきている。この家にこそ圭吾の「陰」の部分、そして闇に追い込まれ死を選んでしまった理由も隠されているに違いない。

(大和田茉椰)