体型維持のため、あるいは落ちない脂肪と格闘して、ダイエットの理由は人それぞれ。そして、その方法もまたさまざま。正しいダイエット法なんて、本当に存在するのでしょうか?

ということで、消化器の内視鏡専門医である平島徹朗さんの著書『「健康力」に差がつく 一流、二流、三流の選択』(幻冬舎)を紹介します。最先端の医療機関で多数の患者を見てきた氏の目線から、運動とダイエットについて詳しく見ていきましょう。 

週一でジョギング1時間
帰宅後のビールはOK?

30代の男性Aさんは、結婚してから10キロ以上体重が増加。学生時代に運動をしていたため、「食事を我慢してひもじい思いをするよりも、運動で痩せた方が健康的」と考え、週末にランニングをスタートしました。近くの公園を1時間ほど走ると気分も爽快。運動をして汗をかき、帰宅してビールを飲むのが彼の新たな楽しみになっています。

運動だけのダイエットは非効率

ダイエットに運動を組み合わせるのはとても良いことです。食事量を極端に減らして痩せようとすると筋肉質が減ってしまい、その後は少し食べただけでも太りやすく痩せにくいリバウンド体質になってしまいます。また、適度な運動をすると基礎代謝が上がって消費カロリーがアップしたり、筋肉を維持できるなど、様々なプラス効果が期待できます。

こうした結果から、Aさんのように「運動をして健康的に痩せよう」と考える人は少なくないようです。

しかし「運動だけ」でダイエットをするのは現実的とはいえません。こういうと「運動をした後に体重を測ると、実際に体重が減っているじゃないか」と反論する人もいるでしょうが、それは単に汗をかいたからです。汗で水分量が減っただけで、脂肪が減っているわけではありません。

運動することで消費するカロリーは思いのほか少ないものです。たとえばご飯1杯150グラムのカロリーは、252キロカロリーです。これをジョギングで消費しようとすると毎日30分以上走り続けなければいけません。

Aさんのように週1回1時間走った場合、消費カロリーは500キロカロリーほど。運動後にビールを飲み、大盛りご飯を食べたら、それだけで530キロカロリーを超えるので、運動の効果はゼロなのです。

食事の量を減らすことが大事

ダイエットに不可欠なのは食事の見直しです。毎日欠かさず30分走るより、1日に茶碗1杯分のご飯を減らす方がラクですし、効果も確実です。

以前『ダイエットは運動1割、食事9割』という本が話題になりましたが、多く見積もっても運動2割、食事8割くらいが現実的なバランスだと思います。そういう割合で食生活の改善と運動を組み合わせ、ダイエットを成功させてください。

【ポイント】

一流の選択をするなら……

ダイエットは運動2割、食事8割

食事の見直しが基本と心得る

生活習慣を整えて健康になりたい人に向けて、現役の医師が健康維持には欠かせない正しい食事方法や、睡眠のとり方、運動方法などをレクチャーしている本書。日常生活で多くの人が経験するようなエピソードをストーリー形式で挙げて、何がダメなのかを解説。医療知識がなくても気軽に読める1冊です。