実際いたらちょっと怖い、スラっとした長い手足に大きな目を持つ少女漫画の登場人物に、女性が美意識を感じてしまうのはどうしてなのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんがその理由を検証するとともに、そんな憧れが招きかねない恐怖について記しています。

棒みたいなスラーっとした手足がもたらす地獄

過去にこのメルマガでも話題にしたのですが、前回まで紹介していた、人間の美的感覚、その男女差。

異様に等身が高かったり低かったりする少年漫画や、棒きれのような手足に、顔の大半を被う巨大な目を持つ少女漫画に対して、特に女性が「美意識」を感じてしまうのは一体全体どうしてなんでしょう?

実際に、あんな巨大な目をして棒きれのような手足の人間がいたら普通にホラーです。

これは、人間が人間を美しいと認識する反応「正常刺激」を越えて正常に見える「超正常刺激」であると考えられます。クジャクは派手なオスのほうがモテる…んだったら、人間が過剰に装飾を施してもはやクジャクの形をしてないくらいにデコ盛り熱盛のクジャクを作ると、実際にメチャモテになるそうです。

これと同じことが、少女漫画によって幼年期に女の子の場合、少女漫画からすり込まれてしまい、それが病的な極端さが合わさると、手足が太くなるのが恐怖で食べない/運動しないようになったり、こじらせて拒食症や、無限整形地獄といった容姿に自ら呪いをかけて生きるようになってしまいとても不健康です。

別に少女漫画が悪いと言ってるわけではないので勘違い無きよう(笑)。虚実を混同して謎の美的センスに囚われる精神が危険といえます。

特に若い子に多いのは、手足を細く維持したい…と食事制限はもちろん、運動もしないという場合。確かに20代前半までは若さのパワーでなんとかなることもありますが、それで大学卒業あたりの年齢になってくると、学校がなくなるので急激に運動量も低下し、成長も終わったこともあって、絶望的に体力の低下が起こります。すでに元々無い筋肉がガンガン減り、100mも歩くだけで息が上がるようになってくると、人間は基本的に低きに流れる生き物なので、「そういう体質」と納得して運動しなくなる…という負のフィードバックを重ねると、ちょっとした事故で半身不随生活や、最近流行の若年性突然死といったとんでもないことになりかねません。

そもそも女性は運動しても筋肉は付きにくいものなので、毎日何時間も筋トレしない限り手足の太さが変わるほど筋肉は付きません。

というわけで、筋肉こそが全てを解決するというテストステロン氏ではないですが、健康美のための最低限の筋トレ/運動については次回。

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