「模様が浮き上がる絆創膏」について、発案者に取材した。

美大生が「模様が浮かぶ絆創膏」をデザイン

美大生の「たむさん(@TuMumin)」は先日、デザインした絆創膏「SECRET AID」をネット上に投稿した。

「怪我という嫌な出来事を、悲しい気持ちだけで終わらせないで欲しい」と考えてデザインしたそうで、ガーゼ部分に血液が付着すると「ハート」や「りんご」「ハイヒール」など模様が浮かび上がる仕組み。

「怪我が痛くて泣いちゃうような小さい子供に喜んでもらいたいです」とコメントしている。

提供:たむさん

同アイデアはネット上で「素晴らしい発想」「凄い…尊い」「泣き顔が笑顔に変わりそう」「欲しいです」「売ってないんですか?」「特許取るべき」「クラウドファンディングで資金を募って商品化してほしい」などと話題に。

ツイートは3日足らずで4万4000回のリツイート、9万4000超のいいねを得ている。

「心や社会をプラスに」と発案

絆創膏をデザインしたたむさんは現在、美大のデザイン系学科で学ぶ。

プロダクトやグラフィック、エディトリアルなど幅広く制作しながら学んでおり、趣味でイラストを描いたりもしているという。

--どのように発案したのですか?

大学の自由課題の一つでした。

制作するテーマや内容は自由だったので、この機会に「アイディアを通して人の心や社会をプラスにできる何か」を作りたいと考えました。そこで「日常生活の中で自分が悲しく感じる瞬間や辛い瞬間」を片っ端から思い出し、その中の一つだった「怪我」にテーマを絞る事にしました。

私は小さい頃、怪我や治療が怖くてたまらず、いつまでも泣いた経験があります。血と痛みに対する衝撃が大きかったからです。

どんなに軽傷だとしても、子供にとっては怪我は恐ろしい。小さなキッカケでもいいから、子供の注意や関心を別の所に誘導して痛みや恐怖を和らげてあげたいと思いました。

--「こだわった点」は?

怪我の痛みを忘れるようなブルーカラーを選びました。

ブルーは平和と安らぎを与える効果があると言われています。色彩効果とコミカルなデザインを使って、怪我をした際の感情の高まりを抑えようと意図しました。

--「SECRET AID」という名前にはどのような意味が?

この絆創膏によって浮かび上がる模様(イラスト)が何であるかが、貼ってみるまでわからないという要素から名付けました。

「どんな模様が浮かび上がるんだろう?」という小さな期待とワクワクが、子供の恐怖と不幸を忘れさせるのに効果的だろうと考えています。

提供:たむさん

商品化は検討中、可能ならぜひ販売したい

--ネット上で大反響になっていますね。

実はこの作品は作ってから半年以上経過しています。

大学の講評会・展示会以来、ずっと自宅で眠っていました。ここまで話題になったり共感を得られるとは思ってもみなかったので、かなり驚いています。皆さんから「販売してほしい」「可愛い」等のコメントをたくさん頂けて、本当に嬉しいです。

--商品化・販売の予定はありますか?

商品化・販売が可能なのかは、現在検討中です。売ることが可能であれば、ぜひ販売したいです。

提供:たむさん

「プラスの力を与えるデザイン」がモットー

たむさんは今回話題になった絆創膏の他にも、「腕から抜けにくく、使ってない時に荷物をひっかけられる傘」など、使う人の心に寄り添ったデザインを発案している。

提供:たむさん

--デザインで「大切にしていること」や「込める思い」を教えてください。

生きていると辛いこと、悲しいこと、不便なこと、様々なトラブルに直面します。

こういった様々な不幸を、微力ながらデザインの力を使って少しでも解決できればと思っています。

見た人や手に取った人の気持ちがほんの少しでも上向きになるような何かを、暗い世の中だからこそ生み出したいと考えています。「プラスの力を与えるデザイン」がモットーです。