地中海で、独NGO「シーウオッチ」の救助ボートに乗ろうともがく移民(2017年11月6日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】地中海の国際水域で6日、ゴムボートで航行していた幼児1人を含む移民5人が死亡した。これについてドイツの慈善団体が、救助活動の最中にリビアの沿岸警備隊が「暴力的で無謀」かつ「違法」な介入を行ったせいだと糾弾している。

 地中海で捜索救助活動を行う非政府組織(NGO)の一つ「シーウオッチ(Sea-Watch)」は、欧州連合(EU)が訓練と出資を行っている沿岸警備隊の強引な手法により、命が無駄に奪われたと訴えている。

 シーウオッチは同日、沈没しかかったゴムボートを救助するため、イタリアの沿岸警備隊の依頼を受けて船を派遣。現場入りした際、ちょうどリビアの警備艇も到着したという。

 しかしこの警備艇のリビア人らが、ゴムボートに乗っていた移民らを「殴ったり脅したり」し始めたためパニックが発生し、数人がボートから転落したという。

 その後同艇は、船べりに人々がしがみついた状態のまま移動しようとし、これを見たイタリア海軍のヘリコプターが、事態収拾のため介入に乗り出した。

 シーウオッチのヨハネス・バイヤー(Johannes Bayer)氏は、「落ち着いた状況で適切に活動できていれば、恐らく誰一人死なずに済んだだろう」と指摘した上で、「今回の死の責任を負うべきは、粗暴な態度で安全な救援活動を妨害したあのリビアの沿岸警備隊員らだ」と非難した。
【翻訳編集】AFPBB News