大宮の森正志社長がシーズン2度目の監督交代に踏み切った経緯を明かす「残留のための交代」

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▽大宮アルディージャは7日、新指揮官に就任した石井正忠監督の就任会見を行った。

▽明治安田生命J1リーグも残り3試合となった中、降格圏の17位と低迷が続く大宮。5日に、今シーズン途中に監督に就任した伊藤彰監督を解任し、5月まで鹿島アントラーズを率い、大宮の前身であるNTT関東でもプレーしていた石井監督を招へいした。

▽会見に出席した森正志代表取締役社長は、解任となった伊藤彰監督、松本大樹強化本部長への感謝の気持ちを述べながらも、「何としてもJ1残留を掴み取りたい」という考えから石井監督を招へいした経緯を語った。

◆森正志代表取締役社長(大宮アルディージャ)

「これまでのチーム状況は、皆さまご承知かと思います。今シーズン、5月に渋谷監督から伊藤監督に交代し、夏の期間に選手の補強を行いました。これも全て、苦しい、厳しいチーム状況を改善するための取り組みでした」

「しかしながら、残り3試合を迎えるにあたり、現在でもリーグの順位として17位と厳しい状況が続いています。今回の監督及び、強化本部長の交代に関してですが、伊藤さん、松本さんは、監督、強化本部長になる前からアルディージャに在籍し、長年クラブ、チームのためにご尽力いただきました。2人に対する感謝の気持ちは、何一つ変わるものではありません」

「ただ、チームの状況が非常に厳しいのも事実であります。私は大宮アルディージャというチームは、常にJ1で戦い続けなければならない。そういったチームである、そういったチームでなければならないと思っています。そんな中、残り3試合、様々な思いはありますが、残留するために何ができるのかということを考え、監督の交代、強化本部長の交代の決断に至りました」

「今回の監督の人事につきましては、新しく強化本部長となった西脇も含めて話をしました。その結果、鹿島アントラーズで数々の実績を積まれ、輝かしい業績を残した石井さん。この方であれば、実績ばかりだけでなく、選手の能力を十分に引き出してくれると確信し、今回オファーに至りました」

「オファーしてから石井さんにご決断いただく間は、非常に短い期間。短い期間の中でご決断いただき、今回の監督就任をご快諾いただきました」

「今シーズン、大宮アルディージャを支えてくださった多くの皆様・応援をいただいているファン・サポーターの皆様に対しましては、非常に期待をいただいている結果が出ておりません。残り3試合、全て勝ち切る戦いを見せることによって、何としてもJ1残留を掴み取りたいと考えております」

「私たち、大宮アルディージャ、まだまだ残留を諦めていません。これからも皆様のご支援、熱い応援、共に戦う気持ちを持ちながら、今シーズンを乗り切りたいと思っています」

──このタイミングでの監督、強化本部長の交代はリスクがあると思うが決断した経緯は

「当初の目標はなかなか厳しい状況が決定したということで、残り3試合を迎えることになりました。我々、1試合1試合の反省の中で、それ以降何ができるかということをクラブの中で常に話していました。その中で、なかなか結果が出なかったということが大きなところであります。急に監督を交代しようかということではありません」

「ただ、1つはセレッソ大阪戦が終わり、中断期間があると。このカレンダーの中で、中断期を利用できるものはないかと考えた結果、総合的に判断して監督の交代、強化本部長の交代を決断いたしました」

──残り3試合での交代は来季以降も見据えたものなのか

「我々クラブ、チームが考えていることは、本当にこの3戦をどのように勝ってJ1に残留するかという点だけです。今回、石井監督に来ていただいたのは、その想いを遂げるための就任と捉えています。残留のための交代ということです」

──シーズン中に2度の監督交代は異例だと思うが責任についてはどう思っているか

「シーズン2回の監督交代については、全く私に責任がないというつもりはありません。社長として、今の状況、リーグでの立ち位置というところは、私にも責任があると思っています」

「ただ、その責任の取り方を今私が考えるよりも、何としても残留しなくてはいけないということを私自身、最優先にして戦っていきたいと考えています。責任については感じていますが、勝利に向けたチーム運営を進めていきたいと思います」

──石井監督との契約に関しては、来季も考慮して判断するのか、この3試合だけなのか

「契約期間については差し控えさせていただきたいです。3試合の残りシーズン、その契約で我々の意志を伝えていきたいと思います」