わが家の教育へのお金を一歩引いて眺め、教育費は有効に使っているのか、再チェックしてみましょう。

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わが家の教育費は投資?浪費?

雑誌の企画でも、実際の有料相談を行っていてもそうですが、最近、希望の教育が成り立たない家計が増えているように感じます。先日も、家計簿を拝見しただけで未来に大きな問題が読み取れました。目先は成り立つのですが、潜在的に大きな問題を抱えていて、結局のところ老後にツケがまわる可能性が大。

日本人の平均貯蓄額が下がり、貯蓄がない世帯も3世帯に1世帯あり、会社員の平均年収も下がる傾向あります。その一方で、学歴の希少価値は下がり、不況もありますが、2016年3月の大学卒業生の8人に1人が定職に就けない状況です。教育費のかけ方を本気で再考すべき時期にきているといえそうです。

教育にお金を使うことを「教育投資」などといったりしますが、「投資」よりも「投機」、あるいは単なる「消費」、場合によっては「浪費」になってはいませんか? 

もしも、「消費」や「浪費」、あるいは「投機」になっていても、それを自覚し、覚悟の上で行っていれば、問題は小さいでしょう。問題となるのは、無自覚で行っている場合です。教育費をたくさんかけることだけが、成功への道ではない時代だと思います。

最後の出口、つまり就職の段階になって後悔することのないように、あるいは親が定年に近付いたときに、老後資金不足を知ることにならないよう、1度しっかりと家計を見直した方がいいでしょう。

わが家の教育へのお金を一歩引いて眺め、教育費は有効に使っているのか、再チェックしてみたいものです。

<チェック!あなたの教育資金はどれですか?>
□投資=リスクはあるものの、リターンも期待できる。
□投機=リスクは非常に高いが、うまくすれば高いリターンが得られる可能性も。
□消費=リターンは期待できないが、満足度は高い。
□浪費=リターンは期待できない上、満足度も低い。

教育費をかけすぎない判断も大事

できるだけ実のある「投資」に近づける努力はもちろん大事ですが、ときには教育費をかけすぎない判断も必要かもしれません。「大学は教養を身につけるためにいくもの」という方もいますが、それはわが家の家計に余裕があるときの話ではないでしょうか。

教育費が上昇する一方で、教育費と地続きの親の老後の年金が薄くなっていく今の時代には、そんな余裕はなくなりつつあります。子どもの教育費で無理をしすぎると、自分の老後にしわ寄せがいくことになりかねず、今の親がその親からしてもらったようにはすでにできない時代になっているのです。

しかも、このことは親だけの問題にとどまりません。親の老後が厳しくなれば、親に仕送りをするなど負担をかけることになります。

「奨学金を借りればいい」という考え方も、注意が必要です。給付型ならまだしも、有利子・無利子を問わず、貸与型奨学金はあくまでも借金。借入額が大きければ大きいほど、子どもの家計を圧迫することにもなりかねません。

最近増えているのは、ダブル奨学金夫婦。夫婦ともに奨学金の返済があって、2人合わせると毎月5万円といった負担になる例もあります。共働き時代はまだいいのですが、何かの理由で片働きになるとかなりの負担になります。

奨学金を利用する場合にも、「無理なく返せる」範囲にとどめることも大事です。あるいは、返さなくていい給付型を利用するなら問題はありませんので、それを狙うのも一法でしょう。

大きな奨学金を利用しなくて済むように、後半のための教育資金の準備は子どもが生まれたら始めることはもちろんのことですが、教育費そのものの節約を考えていくことも大事な時代と言えます。
(文:豊田 眞弓)