主演はスウェーデン映画『ミレニアム』三部作で世界的な注目を集めて、ハリウッドデビュー後も、一作ごとにキャリアを積み上げているノオミ・ラパス。本作における彼女の役柄は、個性バラバラな7つ子の姉妹だ。

脚本は映像化されていない優秀な脚本をランキングする「ブラックリスト」2010年版の上位にあった作品を改筆した意欲作とのこと。7人のノオミが同時にスクリーンに登場するシーンでは、思わず目が点になってしまった。

7姉妹を演じ分ける
圧倒的な演技力

7つ子のキャラクターは、真面目な優等生、自由奔放なヒッピー、血気盛んな武闘派、反逆者、天才エンジニア、パーティーガール、慈愛に満ちた仲介者。ノオミは、そんなバラバラな個性を持つ7人を変幻自在に演じ分けている。その変わり具合は、まるでカメレオンのようでもある。

この7姉妹を演じることについては、ノオミ自身が子供の頃に引越しが多く、その時々の環境に適応してきたという生い立ちがプラスに作用したとのこと。撮影現場では、ノオミは自分が演じる他の姉妹の台詞をイヤーピースで聞いて、他の姉妹の姿を想像しながら台詞を喋っていたそうだ。

1卵性7姉妹 VS 超管理社会

ストーリーの舞台は、リアルな近未来。世界的な人口過多と食料不足によって、厳格な1人っ子政策が敷かれている。そこでは、もし、2人目の子供が生まれたら「児童分配局」によって親から引き離され、地球の資源が回復される日まで冷凍保存される。街のいたるところでは検問所が設けられ、人々が厳しくコントロールされる。そんな超管理社会がバックグラウンドとなっている。

そんな中、7姉妹は誕生するが、父親は不明で母親は出産と同時に死亡。7姉妹は、その後、唯一の身よりである祖父に引き取られて育てられる。祖父は、7人をMonday(月曜)、Tuesday(火曜)、Wednesday(水曜)、Thursday(木曜)、Friday(金曜)、Saturday(土曜)、Sunday(日曜)と曜日で命名。そして、「児童分配局」に見つからずにサバイバルする方法を教え込んでいく。それは、自分の曜日にだけ外出して、カレン・セットマンという共通の人格を演じることだった。しかし、ある夜Mondayが帰宅しなかったことで、姉妹の日常は狂い始めるー。 

これ以上は、ネタバレになるので書かないが、このさわり、充分に魅力的ではないだろうか。エンターテインメントとして純粋に楽しめる作品となっている。

『セブン・シスターズ』
2017年10月21日(土)より、新宿シネマカリテほかにて絶賛上映中。公式サイトは、コチラ

©SEVEN SIBLINGS LIMITED AND SND 2016

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