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シンガポール航空は11月2日、12月より運航するエアバスA380に導入する新たな機内装備について発表した。これはシンガポール航空が開発に4年の歳月を費やした機内装備であり、全てのクラスでより広くプライバシーの保たれた空間を確保している。

機内装備は「あなただけの空間で、かつてない空の旅へ。」をテーマにデザイン。今回の機内装備は、まずは12月より新たに納入されるA380・5機に導入し、既存の14機のA380についても順次導入していく。現在、シンガポール航空のA380は、オークランド、北京、フランクフルト、香港、ロンドン、メルボルン、ムンバイ、デリー、ニューヨーク、パリ、上海、シドニー、チューリッヒへ運航している。

新しいシンガポール航空のA380の座席構成は、4クラス制の計471席、上部デッキにスイート6席、ビジネスクラス78席、メインデッキにプレミアムエコノミークラス44席、エコノミークラス343席となる。全19機のA380の機内装備のための調査・設計・開発および導入にかかる投資額は約8億5,000万米ドルになる。

上部デッキのフロントキャビンに用意された、広々としたスイートの6席はA380に搭乗した人だけが独占できるプライバシーが保たれた特別な空間にしつらえ、各スイートには革張りのリクライニング式座席とは別に、独立したフルフラットベッドが備えている。パートナーと隣接するスイートを利用する場合も、各通路の最初の2室のベッドを一緒にし、ダブルサイズの客室とすることも可能。ベッドを使用しない際は、格納してより広いスペースとして利用することもできる。

座席は世界的に有名なポルトローナ・フラウ社の上質な革張りで、自分で好きな位置に調節できる。用途に合わせて調整できるよう、シートは135〜270度まで動かすことができ、リクライニングは45度まで可能。各スイートには、座席とベッドの両方の位置で視聴できる可動式の32インチフルHDモニター、フルサイズの専用ワードローブ、オリジナルのハンドバッグ収納部、ソフトレザーのアメニティボックス、特別にデザインされたカーペットと間接照明が備えられている。

さらに、スイートのみが利用できる化粧室を2つ備え、片方の化粧室には座ったまま利用できる化粧台になっている。新しいスイートのデザインは、ピエールジャン・デザイン・スタジオ、製造はZodiac Seats UK社が手掛けている。

ビジネスクラスの内装は、モダンで有機的な配色を採用し、ソフトで上品な革と生地、軽量のカーボン複合素材を使用。デザインはイギリスのJPA Design社が担い、シンガポール航空向け製造を日本のジャムコ社が手掛けている。各席のバックシェルが大きくなり、繭の中にいるような感覚でよりプライベート感が向上した。一方、中央の仕切りは完全に下ろすことでダブルベッドとして利用することもできる。

ビジネスクラスの座席幅は25インチで、両側に配置されているクッション部分が背中をしっかりとサポートし、快適なフルフラットベッド(78インチ)へとリクライニングが可能。快適な位置に体を伸ばした状態のまま、18インチの高解像度タッチスクリーン式モニターを視聴できる。ビジネスクラスの座席もポルトローナ・フラウ社の革張りとなっている。

新しいビジネスクラス独自の特徴は、従来の金属を使用した航空機の座席と異なる、メインサポート構造にカーボンファイバー複合素材を使用したシェル構造になっていること。ベース構造がより薄くなり、座席を最適化することで、座席下部の収納スペースをより広く設けることができるようになった。これにより、フルサイズのキャリーバッグやノート PC用バッグ、ハンドバッグを収納できる。

ビジネスクラスの座席は、前向き4列(1-2-1)のシート配列になっており、全ての乗客が通路に直接出られるようになっている。そのほか、USBポートおよびシート内蔵電源を備えたビジネスパネル、明るさを調整可能な読書灯、間接照明、お食事時の位置調整が可能なより大きいテーブルと、手が届きやすい位置にデザインされたアメニティ収納スペースが備わっている。

モダンでスタイリッシュなデザインなプレミアムエコノミークラスは、各座席の幅が19.5インチであり、8インチのリクライニングが可能。シートピッチは38インチとなっている。アクティブノイズキャンセリング・ヘッドフォンと13.3インチフルHDモニターで、さまざまな機内エンターテイメントを楽しめる。

そのほか、総革張り仕上げのシート、カーフレスト、フットバー、座席ごとの内蔵電源、USBポート(2基)、パーソナル内蔵読書灯、カクテルテーブル、収納スペースが付いている。プレミアムエコノミークラスの座席はZIM Flugsitz GmbH社製で、デザイン会社JPA Design社によりカスタマイズされている。

エコノミークラスの座席はレカロ社によるデザイン・製造で、デザインが改良され、よりスペースが広がり快適になった。高度なテクノロジーと人間工学に基づいたシートは、足元に余裕を持たせ背中のサポートを向上させ、6段階の調整と折りたたみ可能なヘッドレストを装備している。座席カバーはより現代的なデザインになっている。

11.1インチタッチスクリーン・モニターはハンドセットが不要で操作性が良く、機内エンターテインメント・システム「クリスワールド」の最新の映画を楽しめる。そのほか、座席背面のスクリーン下部に読書灯が設置されており、小さなお手回り品を収納できるパーソナル収納スペース、コートフック、座席内蔵電源、人間工学に基づいてデザインされた調整機能付フットレストが備えられている。