「峠そば」の野菜天盛りそば(石臼挽き) 600円

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 東京は立ち食いそば天国。どの駅の近くにも気軽に立ち寄れる店がある。近年は自家製麺や出汁にこだわる店も登場し、「早い、安い、旨い」の中で旨さが格段に向上した。ここでは、そばの旨さをしっかり引き出す「具材が天下一品の店」を紹介する。

 最近は椅子があってゆったり食べられる店も増えているが、この記事では「立ち食いそば」の本質を「早い、安い、旨い」だと考え、椅子があっても「看板メニューが500円以下」「券売機がある」「提供がセルフ」であれば、「立ち食いそば」であるとした。

◆峠そば(虎ノ門)

 通常の生麺と石臼挽きから選べるそばも絶品ながら、ここはなにより、天ぷらが旨い。注文を受けてから揚げられる天ぷらは、基本のかき揚げから季節の野菜まで、選ぶのに迷うほどだ。揚げ具合も絶妙で、特に野菜天盛りは素材の味がしっかりと楽しめる一品で、人気メニューとなっている。

住所:港区虎ノ門1-8-11
営業時間:月〜金 5時半〜15時50分(売り切れ次第終了)
定休日:土・日・祝

◆肉そば・肉うどんのお店 南天(椎名町)

 太めのそばにたっぷりの豚肉がのり、豪快な一杯。この麺は肉と一緒に食べておいしい太さを追求してたどり着いたもので、肉とそばをワシワシと食べていると、テンションが上がってくる。常連はこの肉そばにキャベツやなめこをトッピング。肉の味つけが控えめなので、毎日食べても飽きない。

住所:豊島区長崎1-2-2
営業時間:月〜金 5時半〜翌1時半
定休日:不定休(12月31日から1月2日の1時半までは通し営業)

◆めんや(淡路町)

 デトックス効果が高いとされ、近年、健康食品として注目されている明日葉の天ぷらが評判。衣が薄めでカラッと揚がった明日葉天は、ひと口かじると爽やかな香りとほのかな苦味が口に広がり、出汁のしっかりしたツユとのハーモニーがたまらない。注文ごとに茹でられるそばもコシがある。

住所:千代田区神田須田町1-14
営業時間:月〜金 8時半〜17時
定休日:土・日・祝

◆大和屋(中延)

 立ち食いそばならではのメニューである、コロッケそば。作るには手間がかかるため、多くの店は業務用の冷凍品を使っているが、ここはなんとすべて手作り。衣がしっかりしていて、ツユに浸ってもすぐに崩れないのがうれしい。淡めのツユにたっぷり浸してかぶりつけば、じゃがいもの美味しさを堪能できる。

住所:品川区中延4-5-4
営業時間:月〜土 6時15分〜21時、日 7時〜14時、祝 6時15分〜15時
定休日:なし(年末年始、GW、お盆を除く)

◆きうち(人形町)

 立ち食いそば店の激戦区である人形町で、その味とボリュームで人気店となっている。丁寧な仕事がなされ、どれも美味しいのだが、おすすめなのが冷やしとりそば。柔らかく煮込まれた鶏肉にたっぷりの黒胡椒と白ごまがかけられていて、ピリ辛の味わいがよく締められたそばと抜群に合うのだ。そばは製麺所に独自の配合で作ってもらっているもので、立ち食いそばとは思えないほど旨い。

 また、そばとごはんに、納豆やきんぴらなど、18種類の小鉢から3種類が選べて400円という、コストパフォーマンス抜群の朝セットもおすすめだ。朝からお腹いっぱいになれること確実。

住所:中央区日本橋人形町1-18-8
営業時間:月〜金 7時〜17時、土 11時〜17時
定休日:日・祝

●取材・文/本橋隆司、撮影/安藤青太

※週刊ポスト2017年11月17日号