中国メディア・環球時報は2日、「右翼、軍国主義」と紋切り型化した対日感情や日本観を改め、良きライバルとして敬意を抱くべきだとする評論記事を掲載した。

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 中国メディア・環球時報は2日、「右翼、軍国主義」と紋切り型化した対日感情や日本観を改め、良きライバルとして敬意を抱くべきだとする評論記事を掲載した。

 記事は「右翼政府、歴史問題、米国の弟、軍拡や改憲による軍国主義復活」といったレッテルで日本を見るのが中国人にとって「流行のスタイル」になっているとし、短絡的な日本観であると批判。「総合的な国力で日本を上回り、日本がリードしている分野の差も縮まっている。それでもわれわれは安倍首相のようなライバルに対して、多少なりとも敬意を持つべきなのだ。日本による侵略は永遠に忘れてはならないが、時代に伴って競争の舞台も変わった。ライバルとして、日本はなおも中国人が学ぶべき点をたくさん持っている」と指摘した。

 そのうえで「今日の複雑な東アジア情勢において、権力構造は中国に有利なように変化しつつある。それゆえ、これまで大国の座に就いていた日本は戦略的に中国とのバランスを取ることを選んだのだ。冷戦後の日本が平和主義を歩むか、民族主義に転向するか葛藤を続けるなかで、安倍首相は西側の自由主義と憲法平和主義に庇護された大和民族主義を明確に選んだのだ。そして、安倍首相の選択によりまさに中国の強力なライバルという特性を呈しつつある日本についてわれわれはもっと深く知り、理解する必要がある。簡単なレッテルで日本を見下せば、変化しつつある日本に対する客観的かつクリアな認識を失うことになる。日本というライバルが戦略的かつ長期的な姿勢で中国とのバランスを取ろうとすることを、われわれのほうがむしろ力に変えていくべきなのだ」と論じている。

 記事は最後に「日本は中国にとって最も重要な隣国という宿命は変わらない。安倍政権下の日本は、われわれにとって強力なライバルだ。ライバルは、必ずしも敵とは限らない。現代の国際関係はけん制と均衡、競争と協力、衝突と制御が基本要素だ。可能な限り日本というライバルにふれ、影響しあうことが、われわれの日本に対する認知の姿勢を転換するうえで必要なステップなのだ。結局のところ、日中関係はぶつかり合いながら前に進んでいくのである」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)