By @felixtriller

HDD大手のSeagateが、容量20TBのHDDを2019年までにリリース予定であることを発表しました。Seagateは以前から容量20TBのHDDを2020年までに市販化する予定を立てていました。

Seagate could release the first 20TB hard drive by 2019

https://www.digitaltrends.com/computing/seagate-20tb-hard-drive-2019/

Seagateが登場させる予定のHDDは、熱補助型磁気記録 (Heat Assisted Magnetic Recording:HAMR)と呼ばれる新テクノロジーを搭載。これは、細く集約させたレーザーでプラッタの記録面を加熱することで磁化に必要な電力をエネルギーを少なくすると同時にデータ記録密度を飛躍的に向上させるというもの。Seageateでは今後9年間にわたって毎年30%の密度向上を図れるとしています。記事作成時点でのデータ密度は1平方インチあたり2TBとなっており、これは近年のHDDで広く使われている垂直磁気記録方式が実現している密度の2倍に達しています。

シーゲイト、「HAMR」の採用でディスク・ドライブ密度を100倍に | Seagate

https://www.seagate.com/jp/ja/about-seagate/news/seagate-swings-increase-disc-drive-densities-master-pr/

「レーザーでプラッタを加熱する」ということになると、発熱の問題が懸念されるわけですが、実用上は問題がないとのこと。レーザーで加熱された表面はわずか数ナノ秒で冷却されるため、サーバー設備のような大規模な用途においても熱の問題は発生しないとしています。

HAMR方式は、SeageteのライバルであるWestern Digital (WD)が発表しているマイクロ波アシスト磁気記録(Microwave Assisted Magnetic Recording:MAMR)方式に対抗するものとなっています。WDではMAMR方式を使った容量40TBのHDDを2025年ごろに登場させる見込みですが、Seageteでは、HAMR方式を用いた容量40TBの超大容量モデルをWDよりも2年早い2023年までに市場に投入する予定。2大HDDメーカーによる競争は、2020年代前半まで途切れることなく続くことになりそうです。

なお、Seageteは2018年に容量16TBのHDDを発売予定です。

16TBのハードディスクが2018年に登場 - GIGAZINE



ちなみに、大容量という点では、Seagateは2016年にデータセンター向けとして60TBのSSDを発表しています。

ついに60TBの超大容量SSDをSeagateが発表 - GIGAZINE