シッカリ分析すると2015年よりも集客力は増したと言える

 10月28日より一般公開が始まった第45回 東京モーターショーが閉幕した。身障者の方を中心とした特別招待日、オープニングイベント後のプレビューデーを含めた累計来場者数は77万1200人と発表されている。前回(2015年)の来場者が81万2500人だったことから、来場者減=モーターショーはオワコン(終わったコンテンツ)という批判も出ているようだ。

 しかし、単純に来場者数で比較するのはアンフェアといえる。というのも、前回より開催期間が一日ほど短くなっているのだ。単純にいえば、一般公開日について今回は9日間、前回は10日間だった。それでいて、5%減に留まっているということは、一日あたりの集客力では上まわっているといえる。

 さらに今回も前回も、東京モーターショーにおける来場者がピークとなった11月3日の数を比較してみると、2017年は11万2000人となっているのに対して、2015年は10万100人だった。ここでもモーターショーの集客力はプラスになっていることが見て取れる。

 一般公開の開幕日に台風直撃となったことで、最初の土日での来場者が減ってしまったのは事実だが、逆に言えば天候不順という悪条件がなければ開幕期間を短くしても前回同様の来場を期待させるだけのポテンシャルがあったことが、最終的なデータからは感じられるのだ。すなわち、東京モーターショーは、その価値を失っていないと言えるだろう。

 もちろん、海外メーカーの出展が減っているなど国際ショーとしてのプレゼンスは下がっているのは事実だが、来場者のほとんどを占める日本市場でのユーザーにとっては十分な価値があるイベントといえるのだ。

 最終日の様子も取材したが、来場者が美しいフォルムのショーカーを鈴なりになって観覧しているだけでなく、市販車や市販予定車に乗り込んだりしながらチェックする様子が印象的だった。また、VR体験のコンテンツにも長蛇の列が出来ており、ユーザーの興味は幅広いことを実感した。

「電動化」、「自動運転」、「コネクティビティ」といったキーワードはクルマ好きにとってネガティブという論調もあるが、それは極端にオールドタイプのユーザー像を想定しているからであって、実際にはもっと柔軟で好奇心旺盛な来場者が集まっている。

 しかも、来場者を分析すると女性と若者が増えている。東京モーターショーの発表によると『来場者の男女比は、男性:75.9%(82.3%)・女性:24.1%(17.7%)、年齢構成では15〜19歳:7.1%(4.2%)・20代:20.6%(18.0%)・30代:23.6%(20.0%)』※()内は前回の数値 となっている。

 新しい価値を求めるユーザーの比率が増えているということは、日本のモータリゼーション自体の未来も明るくなっているといえるだろう。