韓国に向けて出発するため、大統領専用機に乗り込むトランプ米大統領とメラニア夫人=7日午前、東京・米軍横田基地(桐原正道撮影)

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 【ソウル=桜井紀雄】アジア歴訪中のトランプ米大統領が7日午前、日本での訪問日程を終え、大統領専用機で韓国に向かった。

 就任後、訪韓は初めて。韓国側は米大統領を25年ぶりに国賓として迎える。午後には、文(ムン)在(ジェ)寅(イン)大統領と首脳会談を行い、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止に向けた連携を確認する。

 韓国では、北朝鮮に対し、過激な発言を続けるトランプ氏が軍事的選択肢に出るのではないかとの警戒感が強い。対北認識での温度差を埋め、どれだけ米韓同盟の結束をアピールできるかが焦点だ。

 文氏は1日の施政方針演説などで「朝鮮半島で韓国の事前同意のない軍事的行動はあり得ない」と繰り返し強調し、牽制(けんせい)してきた。

 トランプ氏は7日朝、「日本訪問と安倍晋三首相との友情は、米国にとって多くの利益を生むだろう」とツイッターに書き込み、文氏についても「素晴らしい紳士だ」と記した。

 トランプ氏は文氏との3回目の会談に先立ち、在韓米軍司令部の移転先であるソウル南方のキャンプ・ハンフリーを視察。米韓両軍の将兵らと昼食をともにし、朝鮮半島情勢について報告を受ける。

 首脳会談では、米韓が10月に再交渉開始で合意した自由貿易協定(FTA)も議題に上る見通しだ。トランプ氏は、日本でも「貿易の不公正」に言及。韓国側は米国ペースでFTAの大幅見直しに持ち込まれることを警戒している。

 8日には、トランプ氏は米大統領としてクリントン大統領以来、24年ぶりの韓国国会での演説に臨み、北朝鮮に対する強いメッセージを発信する見込みだ。

 7、8日には、ソウル中心部で、トランプ氏の訪韓に反対する団体がデモを計画、警察当局が厳重な警備態勢を敷いている。