襲撃された教会の周辺で現場検証する米連邦捜査局(FBI)の捜査員ら。金属探知機のような機材で草むらを調べていた=6日、米テキサス州サザーランドスプリングス、金成隆一撮影

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 米南部テキサス州の教会で26人が犠牲になった銃乱射事件で、捜査当局は6日、デビン・ケリー容疑者(26)=死亡=が親族間でトラブルを抱え、犯行前にこの教会に通う義理の母親に脅迫メッセージを送っていた、と発表した。

 義母は事件当日は不在で無事だった。現場では15の空の弾倉が見つかったといい、銃撃の激しさを示している。

 当局は「事件は人種に動機づけられたものでも、宗教的な信条に関連したものでもない。家庭内の事情があった」と説明した。

 犯行に使われたのは、軍仕様のライフルで、同容疑者が2016年に州内で購入したものとみられる。容疑者の車内からは拳銃2丁も見つかった。CNNに出演した同州のアボット知事によると、同容疑者は銃の携行許可を持っていなかったという。

 同容疑者は教会を襲撃後、銃を持った近くの住民に反撃されて車で逃走。逃走中に父親に携帯電話で連絡を入れ、「撃たれた。もうダメだと思う」と伝えていた。通話後に自殺した可能性が高いという。

 また、犠牲者は1歳半〜77歳の26人だったことも確認された。搬送された20人のうち10人が重体。

 現地を訪れたテキサス州選出で共和党のクルーズ上院議員は6日、報道機関から銃規制の是非を問われ、先週のニューヨークでのテロではトラックが使われたことを指摘。「悪は使える武器を使う」と述べ、銃規制に後ろ向きな姿勢を示した。住民が銃で反撃しなければ、犠牲者はもっと増えていたという見方も紹介した。

 トランプ大統領も6日の東京での会見で「(容疑者の)精神面の問題で、銃の問題ではない」と述べ、事件が銃規制の議論につながることを牽制(けんせい)していた。(サザーランドスプリングス=金成隆一)