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郵政は民営化してよいのか?

【PJ 2005年09月09日】− 9月11日の衆議院議員選挙は、小選挙区制であるから有力議員でさえ、よもやの落選をする可能性があり、投票と夜の開票速報には気の抜けない緊張感が漂っている。今回の選挙は郵政民営化賛成派と反対派の攻防が大きな焦点であり、それに対する双方の見解が優劣を見極める大きなポイントではあるが、だからといって選挙結果で直接に日本郵政公社(http://www.japanpost.jp/index.html)をリストラするわけではない。有権者が判断を下すのはあくまで国会議員に対してなのである。

 記者自身は、投票日までに郵政を民営化する事がよいのか判断できそうもないと感じている。記者は経済も素人で、問題の全体像がうまく見えないのである。そして、それ以上に郵政公社とそこで働く人達の意思が見えてこない。郵政公社にはかつて民営化された国鉄や電電公社と異なる事情があるように思われ、国鉄には線路があったし、電電公社には電線があって、民営化後も独占的な営業が確保されていたと思うが、郵政公社にはポストとかバイクとか切手とか、他に何があるのか思い浮かばない。参議院が郵政公社を民営化してよいのか確信を持てずに、当の郵政公社が戸惑っている民営化に対して勢いだけで「GO」と議決しなかった事は、参議院の良識に合致するものなのかもしれない。

 しかし、現状維持がいつまでも可能なわけではないらしい。経済の名医の人達が早く手術した方がいいですよと言っているのである。では何が足りないのかと言えば、それは郵便局職員の意思ではないだろうか。現状で郵便局の職員が民営化後を心配するのは無理も無い。今回の選挙はその不安緩和のために、郵政民営化を国民の意思としてみんなでやり遂げようとする出発点になりえるのではないだろうか。それで当事者である職員の皆さんが自ら郵政法案に賛成できれば、郵政民営化が参議院の良識にも合致しうるであろう。

 アフリカで季節の変わり目に動物の大移動が起こり、ナイル川を越えて向こう岸へ渡る光景がテレビで紹介される。川には獰猛なワニがいて獲物を狙っている。動物たちはみんなでタイミングを合わせて、可能な限り素早く川を渡るのである。渡る場所とタイミングを選ぶのは難しいのかもしれないが、始まってしまえば堂々たる群れの流れとなる。渡るリスクはある。しかし留まるリスクの方がずっと大きいのである。今、対岸へ渡る一歩目のタイミングが来ているのかもしれない。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 星野 隆夫【 愛知県 】
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