ハンガリー原産の優秀な牧羊犬である「ムディ」。牧羊犬としても優秀ですが、ペットとしても飼育がしやすいと評判の犬種なのです。

今回はそんなムディについて、特徴や性格、飼い方をご紹介します。

ムディの性格や特徴

ムディのトレードマークはなんといっても巻き毛の被毛です。3〜7センチの巻き毛の被毛は、個体によって巻き具合が異なります。頭部と足は短めの被毛で、毛色はブラック系が主流ですが、まれにホワイトの個体も存在しています。また、体重は8キロ〜13キロ、体高は36センチ〜51センチの小型犬に分類されます。

頑丈な顎にとがったマズルを持ち、目色はブラウン系です。耳は大きな立ち耳で、尾はふさふさの巻き毛が特徴です。この尾を使ってバランスを取りながら、素早く走ることができます。

非常に頭が良く勇敢なムディ。元気いっぱいながらも、用心深く警戒心が強いため、牧羊犬だけでなく、護衛犬としても優れています。元来は温厚で忠実な性格のため、家庭内でペットとしても飼育がしやすく、飲み込みも早いため、しつけがしやすい犬種だといわれています。

ムディの歴史

ハンガリーにおいて数百年以上前から牧羊犬として活躍してきた犬が元となっていると考えられていますが、その起源は定かではありません。1930年代にハンガリーの歴史学者が遺跡や習俗を研究していた際に、「プーリー」や「プーミー」と呼ばれる牧羊犬を見つけます。この学者がその中からも特定の種類を見つけ出し、繁殖を繰り返したのち、1936年に現在のムディの原型が生まれたといわれています。

犬種として独立したものの、他の犬種同様に第二次世界大戦の影響でその個体数は激減してしまいます。その後、1966年にはムディのスタンダードが変更されたことにより、身体の大きさは一回り小さくなり、ブラックとホワイトマールのみに限定されることとなります。更に2000年に再度スタンダードが変更され、オリジナルに近い毛色も認められるようになりました。

現在でも牧羊犬として飼育されることが多く、一部はドックショーへ出たり、ペットしても飼育されたりしています。しかしながら、原産国であるハンガリーには数百頭しか現存していないため、ムディを保護するための制度が整えられており、希少な犬種でもあります。

ムディの飼い方

ムディには毎日の、少なくとも1時間以上の運動が欠かせません。散歩だけでなく、思い切り走らせる機会や、ボールやフリスビーを取りに行かせるような運動が必要です。屋内でも屋外でも飼育することができますが、どちらにしても十分な広さを確保してあげましょう。

被毛のお手入れとして、週に1〜2回のブラッシングで毛並みを整えましょう。抜け毛も取り除く必要があります。また、特に巻き毛の尻尾や耳周りは念入りにブラッシングをおこなってあげましょう。

ムディは基本的には飲み込みが早いため、比較的しつけはしやすいといわれています。しかし、賢い分、飼い主さんがリーダーシップを発揮する必要があります。効果的なトレーニングのためには、褒める時と厳しい時のメリハリをきちんとつけましょう。

まとめ

日本でペットとして飼育されているのを見かけることはほぼありませんが、理解力に優れ、愛情深いため、家庭犬には適した犬種のひとつです。かわいらしい巻き毛に、見た目が日本犬に近いのも親近感がわきますよね。また、他の牧羊犬の特徴でも見られるように、好奇心旺盛で活発な姿は見ているだけで微笑ましくなりますよ。