3日、好奇心日報は、舶来品のカレーがどうして日本で年間100億皿も食べられる国民的な食べ物になり得たのかについて紹介する記事を掲載した。写真は食器。

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2017年11月3日、好奇心日報は、舶来品のカレーがどうして日本で年間100億皿も食べられる国民的な食べ物になり得たのかについて紹介する記事を掲載した。

記事はカレーについて、「日本人は昨年100億皿を食べたという。1人当たり年間80皿になる計算であり、日本一の国民食となっている」と紹介。「日本の伝統食でなく、しかも素材の味を強調する日本人がこのような熱くて辛くてべっとりとしたソースに執心するというのは実に解せない」としたうえで、日本におけるカレーの発展史を解説している。

まず「日本では明治維新後に英国人によってカレーが伝えられた。カレーを大衆に普及させたのは、日本海軍。英国で流行していたカレーは栄養バランスに優れ、保存が効き、そして粘り気のあるソースがご飯に絡んで船の上でもこぼさず食べられるということから日本海軍で大いに推奨された。それが海軍兵士などを通じて一般家庭や大衆食堂へと普及し、玉ネギ、ニンジン、ジャガイモを入れた日本オリジナルのカレーが定着していった」と説明。また、日本人がお米を主食として愛していることも、カレーブームを支える要因になったと解説している。

舶来品だったカレーは次第に大衆食として不動の地位を築いていき、1920年代には国産のカレー粉が、60年代にはカレールーが発売された。記事は、日本式カレーにさらなる革命を起こした出来事として1968年に3分間で作れるレトルトのインスタントカレーが登場したことを紹介。現在では庶民的な価格から1食1000円するような高級品まで2000種類余りのインスタントカレーが発売されており、加工技術の向上に伴ってプロでも実際に作ったカレーと判別不可能なレベルの高級インスタントカレーまで出現するようになったと伝えた。

こうして日本人が愛してやまないソウルフードとなったカレーだが、問題も抱えているという。記事は「カレー市場が今直面している問題は、1人世帯や働く女性の増加、若い世代を中心とした米離れである」と指摘。コンビニ消費の増加を受けて、各メーカーが量を減らしたカレールーや、より短時間で作れるレトルトカレーなど、1人暮らしのコンビニ利用者をターゲットとした商品の開発を進めていると紹介した。

記事は最後に「舶来品から国民的な食べ物になったカレーは、時代のチャンスをつかむこと、技術革新に加え、日本における現地化という点を説明する最高の例と言えるかも知れない」と論じた。(翻訳・編集/川尻)