草野仁、尾木直樹も絶賛する詩集「生きてやろうじゃないの!」/(C)青志社

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さまざまな形で放送されてきた東日本大震災に関する特集の中で、日本テレビ系の情報番組「スッキリ」(毎週月〜金曜朝8.00-10.25)でも取り上げられ、多くの反響があったものがある。

【写真を見る】詩集「生きてやろうじゃないの!」の著者・武澤順子さん/撮影=小山人志

これまでドキュメンタリー番組などを手掛け、現在は人気番組「ザ!世界仰天ニュース」(毎週火曜夜9.00-9.54日本テレビ系)のチーフディレクターを務める武澤忠氏が、震災直後から被災地でカメラを回し続けてきた記録を紹介したものだ。その中で、被災した武澤氏の母・順子さんが誰に見せるためでもなく、自身の気持ちを記した日記を紹介したところ、多くの世代から感想が寄せられたという。

そして、2012年7月に「生きてやろうじゃないの! 79歳・母と息子の震災日記」(青志社)として書籍化され、2017年9月には詩集「生きてやろうじゃないの!」(青志社)も発売された。

その詩集を読んだニュースキャスターの草野仁は、「亡き夫の分も力強く生き、ありとあらゆる事に心優しく対応する筆者の姿は、読む人の心を温かくし、多くの示唆を与えてくれる」とコメントを寄せている。

また、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹は、「ここには、絶望から這い上がった素朴にしてパワフル、本能的とも言える生への希望が渦巻いている」と絶賛している。

武澤氏が「生きてやろうじゃないの!79歳・母と息子の震災日記」を広めるため、また本を通して多くの人に「命の尊さを伝えたい」という思いから始めたFacebook「生きてやろうじゃないの! 79歳・母と息子の震災日記」にも世代を超えて、多くの人からコメントが寄せられている。

そんな中で、「スッキリ」の放送を見た大学生が主催・企画した特別授業「強く 優しく 生きてやろうじゃないの!」の講師として名古屋の金城学院大学へ呼ばれた武澤氏は、「震災で学んだ日本人のたくましさ、われわれ日本人には、どんな災害や困難に遭っても、互いを思いやり助け合う、強いメンタリティー、誇るべきDNAがあるということを伝えたい。そして、どんな状況にあろうとも、命を大切にしてほしいということも」と明かす。今15歳から29歳までの女性の死因のトップは、自殺だという。そんな世相だからこそ、若い人たちにも本のメッセージを伝えたいという。

そして、テレビマンとして“映像の持つ力”を感じ、詩集出版へと広がり「被災者に限らず、前を向いて歩もうとする全ての方にささげます」と語っている。

さらに、その広がりは人気ナレーターの沼尾ひろ子をはじめとして、順子さんの思いに共感した人々が集まって始まった「復興応援朗読リレーションプロジェクト」でも伝え続けられている。

どんな状況においても諦めず、そして伝え続ける武澤氏の“ディレクター魂”が多くの人の心を動かしている。それは本誌記者も同様で、武澤氏への取材を通して改めて人の心を動かすのは、人の思いなんだということを実感している。