過去のブラジル戦では苦い経験をしてきたGK川島永嗣

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 10日に対戦するブラジル代表は過去に11回対戦し、2分9敗と一度も勝ったことがない相手だ。近年では12年10月の国際親善試合で0-4、13年6月のコンフェデレーションズ杯で0-3、14年10月の国際親善試合で0-4と、直近3試合で11失点。日本代表のゴールを守っていたのはいずれもGK川島永嗣(メス)だった。

 中でもFWネイマール(パリSG)には14年10月の試合で4ゴールを決められるなど3試合で計7ゴール。まさに“天敵”と言える相手だが、今回は故障を抱えているため出場微妙となっている。それでも「サイドバックも点を取れるし、ネイマールだけでなく、五輪で活躍しているストライカーもいる。多くの選手が決定力を持っている」(川島)と、20歳の新星FWガブリエル・ジェズス(マンチェスター・C)らタレント軍団の脅威は変わらない。

「南米のチームは個のところで何をやってくるか分からないところがある。こうすればこう守れるという答えはない」。組織だけでは抗い切れない強烈過ぎる個の力。その代表格がブラジルだ。「ブラジルのチーム自体、14年(ブラジルW杯)の思いがあって今、臨んでいると思う。だからこそ厳しい南米予選もあれだけ早い段階で勝ち抜いてきた」。3年前の対戦時からさらに強さを増しているブラジルをリスペクトする川島だが、来年のロシアW杯では開催国のロシアと同組にならない限り、ブラジルやベルギーといったFIFAランキングの上位7チームのどこかが必ず同組になる。

「自分たちの立ち位置を知るうえでも大事だけど、こういう強いチームが(W杯で)同じグループに入ったときどうなるか。現実的にゲームプランを考えないといけない」。ただの強化試合で終わらせるのではなく、あくまでW杯本番を見据え、シード国からいかに勝ち点を奪っていくかのシミュレーションにしたい考えだ。

(取材・文 西山紘平)


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