いま、グルメな人がこぞって訪れている渋谷2丁目。表参道に近く、青山学院大学に近いエリアだが、ここに最近、かなりエッジの効いたお店が出来たという。

果たして、どんなお店なのか。速水もこみち氏が訪れた。



トリュフパスタのみ。その潔ぎよさが今っぽいですね
『OUT』

渋谷2丁目に夏にオープンした『OUT』のフードメニューは、トリュフパスタ一種類のみ。そのパスタを、赤ワインとともにレッド・ツェッペリンを聴きながら楽しんでもらうのが目的という、超個性派店だ。

オーナーは、3人のオーストラリア人。専門店が多い東京だからこそ、こういったチャレンジができると、考えたという。

速水氏もこれまでにないコンセプトに感心した様子。



店内インテリアは、ロックをこよなく愛する建築家兼デザイナーの⼩坂 ⻯⽒が「ほかの誰にもこのレストランのデザインをまかせたくない」と担当

「トリュフパスタで勝負することで、他店と一気に差別化できていますよね。トリュフ料理は高級店でしか食べられないというイメージがあったけれど、ここは誰でも気軽に食べられるのも新しい。ロックがBGMなのもカジュアルに楽しめる秘訣ですね」

店名の『OUT』はレッド・ツェッペリンの8枚目のアルバム「In Through The Out Door」から。



店ではレッド・ツェッペリンのレコードが流れる。この日は「Whole Lotta Love」で幕を開けるセカンドアルバムをチョイス

店名の『OUT』には、まさしく猜未粒囘戮ら攻める〞という差別化の意味も含まれている。電話もなく予約もとらないため、気がむいた時にふらっと入ることも可能。

料理は券売機によるオーダー。つまりはラーメン屋のノリでトリュフパスタを食べられるのだ。それはひとり飯にも最適な環境ということでもある。加えて建築家の小坂 竜氏が手がけた内装はとびきりスタイリッシュだ。



夜の渋谷2丁目に、明るい「OUT」のロゴが光る

あまりにもフォトジェニックなプレゼンテーションとは?



「トリュフをつかったフレッシュパスタと⾚ワインのセット(パスタ150g + トリュフ5g + ⾚ワイン・グラス) ¥4,000」が基本。フレッシュパスタの追加(パスタ150g) ¥600、トリュフの追加(3g) ¥1,500などは好みで調整を

肝心のパスタは素材にこだわった贅沢な一品。パスタはイタリア産のオーガニック⼩⻨粉、⼭梨県の農家直送の卵、北海道産のバター、オーストラリア産のオリーブオイルを使用した自家製麺だ。

下味のつけられた自家製パスタがテーブルに運ばれると、目の前で旬の産地から直送されたトリュフがたっぷり削られる。その瞬間、速水氏は芳醇な香りに「うん、きた」と思わず口にした。



秋にはイタリアやフランス産のトリュフを使用。トリュフパスタ¥2,900



その時のパスタにベストマッチの⾚ワイン1銘柄をセレクト。グラスで¥1,300、ボトルで¥6,100


続けて「トリュフはものが良くないと香りはしても味が立たなかったりします。でも、ここは香りも味も深い」とニヤリ。

仕上げに使われているEXVオリーブオイルを試食すると、「フレッシュなフレーバーで美味しいですね」とこちらもお墨付きだ。

そんな店のLOは深夜2時。渋谷二丁目の夜が、さらに面白くなってきている。



CDやデータではなく、アナログというのも、音の温かみやこだわりを感じる

『OUT』のコンセプトをある意味、象徴的にビジュアライズしているのが、この食券機の存在

■プロフィール
はやみ・もこみち 1984年生まれ、東京都出身。日本テレビ系『ZIP!』内の“MOCO’S キッチン”に出演中。DVD&テキスト『速水もこみちのクッキングマイスター講座』が「資格のキャリカレ」にて販売中。

■クレジット
Photos/Takashi Ishiyama, Styling/FUYU, Grooming/Koichi Takahashi@nestation, Text/Tomoko Oishi