【ファンキー通信】NY地下豆腐工場、豆腐で世界征服を狙う?

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 「ありえないことがしたかったんです、ぶっとんだことを・・・」

 男前豆腐店の主催者である伊藤氏は、設立当初を振り返ってそう語る。

 「男前豆腐」「お嬢」「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」これらはすべて男前豆腐店が販売する豆腐の名前だ。豆腐という日本の伝統的な料理のイメージとは裏腹に、斬新なスタイルで豆腐をアピールする。

 「うちは豆腐をタレントとしてあつかっています」

 その言葉の通り、名前をつけ、パッケージという名の衣装をまとわせ、そしてテーマソングを作る。テーマソングの作詞・作曲、さらには歌と演奏まで伊藤氏が手がける。ホームページで試聴することが可能だ。

 「ピアニカとリズムマシーンだけで作っています。そうすることでいい味がでるんですよ」

 ホームページも豆腐屋のホームページとは思えないようなデザインだ。BGMに効果音、そしてイメージキャラクター、それらは「ニューヨークの地下豆腐工場、作った豆腐で世界征服を虎視眈々と狙っている」というイメージらしい。

斬新すぎるゆえ、周囲の反応は大きかった。中には「こんな派手はことやっといて、まずかったら承知しないぞ!」との声もあった。しかし、そんな声ほど伊藤氏にとっては思う壺なのだ。

「男前豆腐のうまさは一度食べてもらえばわかります、もちろん自信がありますから」と語る伊藤氏の思惑通り、次には「食べてみたらうまかった」という反応が返ってくる。

「豆腐は水を切れば切るほど味に深みが出るんです。男前豆腐の箱は二重構造になっていて、輸送中もお店に並んでる間も水を切っている状態になっています。だからうまいんです。ちなみに、名前の由来は、水もしたたるいい男ということで、男前豆腐という名前がつきました」

やることはやる、そして遊ぶ時は遊ぶ。そんなメリハリを持った伊藤氏はまさに男前なのではないだろうか。

「男前豆腐店のテーマは、本物の男前は裏切ることはしないということ。その心意気のことを言ってるんです、容姿がいいからって男前ってわけじゃない」

ただ目立つだけではだめだ、中身を伴わなければ本物とはいえない。男前豆腐はそう我々にうったえているのである。(文/verb)

【取材協力】
男前豆腐店
http://otokomae.jp/index-pc.html

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