キッチンで作業するうえで、頭を悩ませがちなのが収納と見栄えの問題です。とくに壁づけキッチンの場合は、リビングやダイニングから丸見えになることも多く、収納スペースも少ないもの。解決策として手っ取り早いのは、新たにカウンターを置くことですが、既製品を買うと高くついたり、ちょうどいいサイズがなかったりして、また違う悩みが生まれてしまいます。

この問題を解決したのが、DIY歴5年以上の渡辺梓さん。セルフプチリノベーションで、無機質な壁づけキッチンを、オレンジ×モスグリーン×濃い茶色で統一した居心地のいいキッチンに生まれ変わらせることに成功しました。
左がDIY前、右が現在のキッチン。2畳ほどの広さですが、使いやすく仕切ることで、作業のしやすさと収納スペースを確保しています。

「“なければ、あるものでなんとかしちゃえ”というのが私流。DIYならサイズもテイストも自分好みにでき、コストもかからない。手軽に理想のキッチンがつくれます」。
そんな渡辺さんに、こだわったポイントを教えてもらいました。キッチンの中が見えないように、カウンターを配置

ダイニング側から見たキッチンの様子。食器棚を改造したカウンターと、壁紙をはったレンジラックで目隠ししています。●食器棚をカウンターに改造。飾り棚はなんと元テーブル


背の高かった食器棚は棚一段分を電動ノコギリで切り、ダイニングにいる子どもの様子が見えるように低く改造し、カウンターにしました。手前に飾った雑貨が映えるよう、背板には白い木目調の壁紙をはっています。


飾り棚を作る飾り棚の素材は、じつは以前使っていたテーブルの天板。カットして棚板をつくり、接合部分を釘と専用の工具で留めただけだそうです。●レンジラックの背面にベニヤ板+壁紙をはって、目隠し


丸見え家電棚背板のないレンジラックは、ダイニングから家電の裏側がまる見え…。そこで、ベニヤ板をぴったりの大きさにカットし、壁紙をのりづけすることにしました。ちなみに、ホームセンターで板を購入する場合、好みのサイズにカットしてくれるサービスが利用できることも。自分で上手にカットする自信がないなら、お店に頼んでみるのもいいでしょう。


壁紙をはる超強力両面テープを使ってレンジラックにはり留めました。レトロ柄の壁紙は、お気に入りの雑貨店で見つけたもの。キッチンの中は、機能的な工夫がいっぱい!

キッチンの中に入ってみると、動線を最短にする工夫がたくさん。外から見えない部分こそ、使いやすい収納を駆使しています。●使う食器だけを手の届く範囲に収納


シンク対面に置いた食器棚は、ふり向くだけで手が届くので、一歩も動かずに食器を出し入れできます。食器はこれがすべてで、お気に入りばかりを厳選。引き違い戸のため、よく使うものを両端に並べ、ちょっとのあけ閉めで取り出せるようにしています。●家電をまとめて動線を最短距離に


ガスコンロ対面の家電コーナーには電子レンジや炊飯器、ホームベーカリーをまとめて置き、電源を取りやすくしました。レンジラックは、あえて奥行きのあるものを選び、下段に引き出しケースをセット。たくさんある保存容器をすっきりと収納しています。右手につるした麻袋には、レジ袋をストック。●ままごと用の棚を利用して調味料棚をDIY


窓辺に置いた調味料棚は、なんとままごとキッチンの棚を利用したもの。L字金具で窓枠に固定し、グラつかないようにしています。よく使う調味料やお茶などをお気に入りの容器に入れ替え、見た目も統一。あれこれ置かず、使うものだけを厳選することで、すっきりとした抜け感をキープしています。●シンク脇にラップとポリ袋専用の棚を設置


飾り棚として使っていた棚は、シンク脇の手の届きやすい場所に移動。「ラップやポリ袋を使うときは、片手がふさがりがち。でも、ここならパッと取り出せます」。ダイニングからは側面しか見えないので、見た目もすっきり!

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>