6日、香港紙・文匯報はトランプ米大統領の日本訪問について、日本人の反応は「興奮」と「不安」だと報じている。資料写真。

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2017年11月6日、香港紙・文匯報はトランプ米大統領の日本訪問について、日本人の反応は「興奮」と「不安」だと報じている。

トランプ大統領は5日、大統領専用機「エアフォース・ワン」で米軍横田基地に到着した。記事はトランプ大統領のアジア歴訪の最初の訪問地が日本であることについて「日本人は相当に興奮している」とし、「日本国内では日米の同盟関係の盤石さを世界に示すものだとの見方が一般的だ」とした。一方で「トランプ大統領の奔放でルールにとらわれない言行を考えると、貿易問題で日本叩きをして困らせることを心配する声も出ている」と指摘する。

日本政府はトランプ大統領を迎え入れるため、2万1000人の厳戒態勢を敷いた。動員数は14年のオバマ大統領来日時より5000人も多い。安倍首相はトランプ大統領の2泊3日の滞在中、4回食事を共にするという。安倍首相は5日、2020年東京五輪のゴルフ会場となる埼玉県川越市の霞ケ関カンツリー倶楽部で来日したトランプ米大統領を出迎え、トランプ氏の好物のハンバーガーの昼食をとり、ラウンドに臨んだ。世界ランキング4位の松山英樹選手も同伴した。5日夜には安倍首相夫妻はトランプ大統領とメラニア夫人を東京・銀座にある鉄板焼き店でもてなした。トランプ大統領は6日、安倍首相と首脳会談に臨んだほか、天皇皇后両陛下と会見し、北朝鮮拉致被害者家族と対面した。

記事は、日本の大手メディアが「日米首脳会談に失敗なしという通説がある。これは安倍首相とトランプ大統領にも当てはまる。両国の事務当局が両首脳の想定問答を事前に固めるため、不規則発言は出にくい。ほぼ、その問答通りに両首脳が発言すると会談は『対立』『決裂』『不協和音』といった形容にはならない」と伝えたことを紹介した上で、「日本の有力メディアが日米首脳会談を応援する記事を書いたのは、本当に人々に疑念を感じさせているからだ」と論じている。その理由として、北朝鮮が8〜9月に日本列島上空を通過する弾道ミサイルを発射した際、日本が破壊措置を取らなかったことについて、トランプ大統領が東南アジア諸国の複数の首脳に「迎撃するべきだった」と語ったこと、トランプ大統領が7月にドイツで安倍首相と会談した際、米国の対日貿易赤字是正を求めたこと、トランプ大統領が今月3日、日本の前にハワイに立ち寄り、1941年の旧日本軍による真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナの乗組員を追悼するアリゾナ記念館を訪問し、ツイッターに「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」とつぶやいたことなどを挙げた。

その上で記事は、現在の日米関係について「安倍首相とトランプ大統領の4回の首脳会談と16回の電話会談を経て、他の国に先んじて歩んできたことは否定できない」とした上で、「トランプ大統領の外交は『結果重視の外交』であり、日米関係に詳しいテンプル大日本校の歴史学者、ジェフリー・キングストン教授が語るように、両者の親密な関係は代価のあるものであり、完全な服従と従属の上に成り立っているものであることに注意しなければならない」と結んでいる。(翻訳・編集/柳川)