東京スカパラダイスオーケストラと斎藤宏介のスペシャルな宴 「白と黒のモントゥーノ」初披露レポ

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 11月29日、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)をゲストボーカルに迎えたシングル『白と黒のモントゥーノ feat. 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)』をリリースする東京スカパラダイスオーケストラ。

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 これに先立ち、11月1日、大阪・あべのキューズモール3Fスカイコートで開催されたFM802『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-』の公開収録に、スカパラと斎藤が出演。この2組がそろって姿を現すのは今回の公開収録が初めてとあり、公開収録の優先観覧エリアへの招待者400組800名を含めた多くのファンが現地へ駆けつけ、2組のトークを堪能した。

 公開収録後は、あべのキューズモール4Fにあるライブハウス「ROCKTOWN」にて、東京スカパラダイスオーケストラ feat. 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)によるスペシャルライブも開催。イベント当日、会場でシングルを予約したファンの中から抽選で選ばれた200名がライブに招待され、全国で初演となる2組のステージに酔いしれた。

 FM802『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-』公開収録では、FM802のDJ、“オチケン”こと落合健太郎に呼び込まれ、大歓声で迎えられたメンバー。シングルジャケットの衣装でもある黒のスーツで身を固めたNARGO(Tp)、北原雅彦(Tb)、GAMO(T.Sax)、谷中敦(B.Sax)、加藤隆志(Gt)川上つよし(Ba)、沖祐市(Key)、大森はじめ(Per)、茂木欣一(Dr)と、対照的な白のスーツを着こなす斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/Vo&Gt)。総勢10名という大所帯に、「この人数、圧巻ですね!」とオチケン。谷中も「人前でこの10人が並ぶのは初めてですよ! 興奮します」と、初お披露目に気持ちの高ぶりを隠せない様子を見せた。また、これまで様々なアーティストとコラボレーションしてきたスカパラが、今回、どういう経緯で斎藤とタッグを組むことになったのかについても明かされた。「ずっとやりたかった」と語るのは谷中。「UNISON SQUARE GARDENは3人ともすごい才能。その3人の中で磨かれ、鍛え抜かれた歌声を、ぜひスカパラの中で聴きたいという想いがあった」という。また、近ごろ中南米に行くことが増えたというスカパラは、「ラテン風味のスカをぜひ斎藤くんに歌ってもらいたくて。今回はラテンな男になってもらって」と谷中が水を向けると、これを受けて斎藤も「レコーディング中も谷中さんが『スペイン人みたいになったつもりで歌ってみて』とアドバイスをくださったんです。僕、スペインに行ったことはないんですが(笑)、スペイン人になって歌いました」とのこと。GAMOも「斉藤くんのクオリティがすごい。初めてスタジオに入った頃からびっくりしています」とレコーディング秘話を明かし、想像以上の楽曲が完成したことに満足げ。

 ほか、斎藤に質問を投げかけ、それが◯か×かをスカパラが予想するコーナー「斎藤宏介 白黒つけようじゃないのトゥーノ」や、この日集まったファンからの質問コーナーも展開。さらに、12月28日、29日にインテックス大阪で開催される『FM802 RADIO CRAZY』に出演決定(12月28日)というビッグニュースも伝えられ、オーディエンスを大いに沸かせた。この日行われた公開収録の模様は、11月6日のFM802『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』の中でオンエアされる。

 公開収録の興奮が冷めやらぬまま、スペシャルライブがスタート。開演を待ち受ける200名のオーディエンスの前にまず姿を現したのは、茂木欣一。「みんな、ニューシングルを予約してくれてありがとう!」と挨拶すると、オーディエンスから万雷の拍手! その勢いのまま、「Girl On Saxophone X」に乗せてメンバー紹介。ソロのリレーを繰り広げながら次々とメンバーがステージに現れ、ボルテージはどんどん上がっていく。極上の音楽の始まりを期待させるスカパラホーンズのメロディ、「アーユーレディ、大阪ー! 行くぞ大阪ー!」という加藤のシャウトに応えてオーディエンスも声を上げて盛り上がり、続く「DOWN BEAT STOMP」では、谷中と大森がハンドマイクで煽ってフロア一面をバウンスさせ、ライブハウス全体が揺れ動くほどハイテンションに。さらに、「スキャラバン」では、スカパラホーンズも跳ね回る。とくに北原はトロンボーンを上下左右にふり回し、会場のテンションを熱く煽り倒してみせた。

 「今日は当選、おめでとうございます!」と語りかける谷中に大歓声と拍手が。さらに「皆さん、すごくラッキーですよ。今からやることは、僕らにとっても、斎藤くんにとっても初めてのことです」と告げると、オーディエンスは「おぉ〜!」と待ちきれない様子。「限られた人数の中だから、思い切り、盛り上がってね。思い切り、感じてね。感じたら、声出してね。思い切り、あらぬ声を出してね」と谷中が独特の言い回しで煽ったところで、ついに斎藤が登場! 谷中が「長い間、一緒にやりたかったので、夢が叶って本当にうれしいです。かなり気合を入れて歌詞も書かせてもらった」と語りかけると、「僕もうれしいです」と斎藤もにっこり。さらに谷中はUNISON SQUARE GARDENの研ぎ澄まされた才能を、「色鉛筆の先っぽを思いきり尖らせて、思いきり絵を描くんだけど、完成するまで絶対に色鉛筆が折れることなく絵が描き切られるという、鋭いテンションの中でつくられる3人の音楽が大好き。とくに斎藤くんの歌声は、3人の中で研ぎ澄まされた、磨き抜かれた鑑定書いらずの宝石のような声だと思っています」と賞賛するとオーディエンスも声を上げて賛同。続けて「ラテンの風を日本に持ち帰ってこようという感じでやっていて。今回はとくに詩にも、『モントゥーノ』というラテンの用語も入れました」と楽曲を説明した。かたや、リハーサルの時から夢見心地だったという斎藤は「こんな贅沢なことはない。僕はこのプロジェクトに関しては『緊張しない』というルールを決めていて、皆さんに褒められたら、その時は『でしょ?』というようにしようと思って。すごく楽しい時間を過ごさせていただいています」と明かした。さらに「今日の初披露は、加藤さんの言葉を借りるなら、僕たちの“初夜”ですよね?」と加藤に声をかけると「公開初夜!」と煽り、会場を沸かせた。

 トークが盛り上がったところで、斎藤の曲紹介で「白と黒のモントゥーノ feat.斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)」の披露へ。スカパラが惚れ込んだ、斎藤の透明感と色気を兼ね備えた歌とスカパラの情熱的なパフォーマンスで、会場は瞬く間にラテン一色に染まる。曲が終わった後には、谷中が斎藤をぐっと抱きしめて感謝の気持ちを伝えた。

 初披露の場ということで緊張もあったのか、演奏後はホッと一息のスカパラ。加藤が「すげーうまくいっちゃった!」と無邪気に打ち明けると、メンバーもリラックスした笑顔を見せた。

 まだまだ宴は終わらない。「Routine Melodies Reprise」のテンポで鼓舞すると、「Pride of Lions」と続く。クライマックスへ向かうもまだまだキラーチューンの連続。沖のアコーディオンから始まった「ペドラーズ」でも、メンバー全員でオーディエンスを煽り、自然と手拍子が巻き起こる。所狭しとパワフルにステージを駆け回った。「Paradise Has No Border」では、クラップが巻き起こる中、GAMOが「まだまだ一緒にやりたいから、もう一回! 斎藤宏介!」と、呼び込まれた斎藤が再びステージに! 切れ味鋭いギターソロを披露すると、そのまま加藤VS斎藤のギターバトルへと突入。加藤が巧みな技を繰り出せば、それを真似て斎藤が応戦。最終的には、加藤がギターを肩に乗せて背面弾きで勝負をかけると、対抗して斎藤も見事な背面弾きでお返しする贅沢なバトルにオーディエンスも大喜び。

 拍手と歓声が止まぬなか、アンコールの催促に応じて再びステージに戻ってきたスカパラの面々。加藤はギターバトルをふり返り、「斎藤くんは、人生で初めて“背面弾き”というのをしたそうです。ラッキーだったな!」とのことで、この日、招待された観客は、全国初演となる2組のステージと、人生初となる斎藤の背面弾きを目撃するという、ダブルラッキーに恵まれた。アンコール曲は「All Good Ska is One」。すると、「いつもスカパラライブで頼んでいることを頼んでいい? 全員で肩を組め!」と谷中が呼びかける。一斉に肩を組み、ウェーブのように揺れるオーディエンス。斎藤も再びステージに姿を現し、会場がひとつになって終演を惜しむかのようにパワーを出し尽くした。スカパラと斎藤宏介の魅力が見事な化学反応を起こした、全国初披露のステージとなった。(中野純子)