カタルーニャ前州首相ら ベルギー警察に出頭後釈放される

写真拡大

カタルーニャ州の独立を目指し、スペイン司法当局から「反乱罪」などの疑いで逮捕状の出たカルレス・プッチダモン前州首相と自治政府幹部4人は5日、亡命先のベルギーで警察に出頭した後、釈放された。ベルギー検察が明らかにした。

ベルギー検察によると、プッチダモン氏らカタルーニャ自治前政府幹部は5日午後9時過ぎ、ベルギー連邦警察に出頭した。取り調べを受けた後、5日夜に釈放された。スペインの裁判所が3日に発行した欧州連合(EU)加盟国間で同じ効力を持つ「欧州逮捕状」を執行するかどうか、裁判官が6日朝までに判断する。

もし逮捕することになった場合、ベルギー政府は60日以内に容疑者をスペインに送還する。容疑者に異議がなければ、それより早く送還されることもある。

プッチダモン氏は、スペイン政府がカタルーニャ州の自治権を停止して州政府幹部らを解任した後、ベルギーに逃れた。公平な裁判の保証が得られるまで、スペインに戻らないと話している。

プッチダモン氏とカタルーニャ州政府幹部4人は、独立をめぐる住民投票を受けて独立を宣言したことなどが、反乱罪や扇動、公金乱用、信義則違反などにあたると、逮捕状を出された。スペインの裁判所は住民投票も憲法違反だと判断していた。

スペインのマリアノ・ラホイ首相は10月末、カタルーニャの自治権を停止し州議会を解散。12月21日に州議会選挙を実施すると宣言した。

プッチダモン氏と共にベルギーに逃れ、逮捕状が出されている州政府幹部は、メリチェル・セレト前州農相、アントニ・コミン前保健相、リュイス・プイグ前文化相、クララ・ポンサティ前教育相。

欧州逮捕状を執行しない場合は

欧州逮捕状にもとづく本国への送還が、容疑者の人権侵害につながると懸念される場合、EU加盟国は逮捕状の執行を拒否することができる。

政治、宗教、人種などにを理由にした差別は、執行拒否の事由となる。容疑者が公平な裁判を受けられないという懸念も、執行拒否の根拠になる。

欧州逮捕状法の第2条は、加盟国両国で同じように犯罪に相当しなくても、欧州逮捕状を執行できる罪状が32件特定されている(少なくとも禁錮3年の罰則が条件)。しかし、カタルーニャ自治政府幹部たちが問われている「扇動」や「反乱」は、この32件に含まれていない。

スペインでは何が起きている

カタルーニャでは5日、中央政府による自治政府幹部や活動家の拘束に抗議するデモが続いた。

デモ参加者たちは、独立運動関係者の拘束に抗議するポスターを、バルセロナ市内の広場に貼って回った。

カタルーニャの独立宣言について、反乱や扇動の疑いで政治家8人が拘束されているほか、活動家2人が別の容疑で拘束されている。

プッチダモン氏率いるカタルーニャ欧州民主党(PDeCat)は、12月の州議会選で同氏に党を率いてもらいたいと方針を示している。

プッチダモン氏は12月の選挙で独立運動を推進するため、独立派の各党に連携を呼びかけた。

(英語記事 Catalonia ex-officials surrender to Belgian police)