清宮幸太郎【写真:Getty Images】

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「高校BIG3」以外にも「肥後のルース」「慶大のバレンティン」ら注目の逸材ズラリ

 プロ野球ドラフト会議は支配下、育成を合わせ、計114人が指名を受けた。今年は日本ハム1位の早実・清宮幸太郎、ロッテ1位の履正社・安田尚憲、広島1位の広陵・中村奨成という高校野球で「BIG3」と呼ばれたスラッガーが注目を浴びた。しかし、近未来の「和製大砲」候補は他にもいる。次代のホームランアーチストを探る。

「高校BIG3」と並ぶ逸材との評価が根強いのが、ヤクルト1位の九州学院・村上宗隆捕手だ。入学当初、「肥後のベーブ・ルース」と清宮とともに騒がれた逸材だ。4番で出場した1年夏を最後に甲子園出場がない分、知名度では3人に劣るが、高校通算52本塁打。左の長距離砲として期待は高い。ドラフトでも外れ1位で安田と3球団が証明したことからも、各球団の評価の高さが伺い知れる。

 大学生では楽天2位の慶大・岩見雅紀外野手だろう。187センチ、110キロの巨漢。東京六大学歴代3位の21発だが、リーグ戦初出場は2年春、初アーチは同年秋と遅咲き。そこから量産し、今年は23安打のうち、12本と驚異の本塁打率も魅力的だ。大学時代に例えられてきた「バレンティン」「エルドレッド」という外国人スラッガーのような存在になれる、ロマンあふれる逸材だ。

下位指名には身体能力抜群、独立リーグ本塁打王、父米国人のハーフの注目選手も…

 ここまでは野球ファンには、おなじみの存在だが、下位指名でいうと、巨人7位指名の奈良学園大・村上海斗外野手だ。189センチ、95キロと恵まれた体格を誇り、50メートル5秒8、投手としても最速145キロ。驚異の身体能力に秘めたパンチ力は図抜けている。右打ちだが、同じ外野手のソフトバンク・柳田のように育ってくれたら、おもしろい素材だろう。

 一方、独立リーグ出身で期待したいのが、楽天5位のBFL兵庫・田中耀飛外野手。181センチ、95キロと体格に恵まれた右の長距離砲で、今季はリーグ本塁打王に輝いた。巨人3軍との交流戦でも2本塁打。21歳と若く、将来性も見込める。育成選手ではソフトバンク育成3位の沖縄尚学も砂川リチャード内野手は米国人の父から譲り受けた188センチ、104キロの体格で大化けを見てみたい。

 近年は走攻守がそろい、平均値の高い野手が指名を受ける機会が多かったが、「高校BIG3」を筆頭に大砲が脚光を浴びた野手ドラフトは久しくなかった。その分、どんな選手が生まれるか楽しみだ。今季、ブレイクしたような西武・山川穂高のように、ひと振りでファンを魅了できる叩き上げで、侍ジャパンに入るような選手が一人でも出てくればプロ野球もさらに盛り上がるだろう。