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もくじ

ー911カブリオレ 北米導入を指揮
ー944シリーズ トランスアクスルの時代
ー売上3倍の成長を達成

911カブリオレ 北米導入を指揮

ポルシェAGは、元最高経営責任者のペーター・シュッツ(Peter W. Schutz)が、10月29日に逝去したことを発表した。87歳であった。

911の価値を維持しただけでなく、911カブリオレの北米市場投入を成功させたシュッツに、ポルシェは感謝の意を表すコメントを発表している。

1980年に初めて赤字に転落したポルシェAGは、翌1981年1月に最高経営責任者としてシュッツを選出。困難な時代に舵を取り続けることになる彼は、就任3週目にして911の製造調整の見直しを決定する。
 

944シリーズ トランスアクスルの時代


シュッツはポルシェAGの戦略的再編を断行しただけでなく、911カブリオレの導入に続き、944ターボ、944 S、944 S2とそのカブリオレバージョンを発表。トランスアクスルの一時代を築くなど、ポルシェのモデルラインナップの拡大にも貢献した。


また、1982年のル・マンでは、ほぼすべてのクラスにおいて1位から5位までを独占し、モータースポーツで新記録を打ち立てる。1985年のフランクフルト・モーターショーでは959を発表。ポルシェの技術レベルの高さを示した。
 

売上3倍の成長を達成

シュッツは売上を3倍に伸ばして、ポルシェAGは黒字復帰を果たし、その後5年にわたって成長を続けた。

しかし、1980年後半の経済危機の影響を受け、80年代の黄金時代は終焉を迎える。対米輸出の減少に伴う北米での販売不振が経営に響き、シュッツは1987年にその責任を取り、最高経営者としての職を退いた。


シュッツは翌1988年に米国フロリダ州ネイプルズに戻り、逝去するまでこの地で過ごす。シュッツは妻と1人の娘、2人の息子を残し、生涯の幕を下ろした。