アメリカの家と聞くと大きな一戸建てを想像してしまいますが、80年代からジワジワと人気を集めてきている「タイニーハウス」というムーブメントをご存知でしょうか? 40平米以下の家に必要最低限の家具を揃えてミニマルに生活をするというこのトレンドには、テクノロジーの発展で近年とても面白い変化が訪れているのです。

 

40平米と聞くと日本では1人暮らし、または2人暮らしでも十分に生活できる広さですが、タイニーハウスで人気なのは、それよりもずっと小さい20〜30平米のものです。素材の軽量化や組み立てなどの簡易化などとも合わさって、なんと今ではAmazonで注文できてしまう物も登場しているほどです。

 

Amazonで家を注文……なんともすごい世界になりましたよね。その中には作り上げられた家をそのままデリバリーしてくれるものもあります。

 

デザインも機能も多岐にわたり、いわゆるコンテナハウスから本当に小さい家の形をしたものまであります。ミニマリストな生活は良いけどキャンピングカーやコンテナハウスみたいなのはちょっと……という方にも注目して欲しいのは、近年注目を集めている「スマート」なタイニーハウス。テクノロジーの発展で、小さいけれどスマート、快適かつ贅沢なタイニーハウスが出てきているのです。

 

Covo Tiny House

タイニーハウスメーカーのCovoが提供する「Mio」はスマートホーム照明、空調、そしてスマートセキュリティーを備えています。アレクサと連携して照明や空調をコントロールできるわけですが、ちょっとした宇宙船みたいですよね。

デスクは、高さを調整してスタンディングデスクとしても使えます。もちろんタイヤがついているので、牽引して動かすことが可能。庭やキャンピング地などに置いて、ちょっとしたオフィスとしても使えますね。ビデオで紹介されているモデルは55インチのモニターが備えられており、いくつもUSB充電ポートが配置されているとのこと。

 

キッチンは一般的なものより充実しています。冷蔵庫、オーブン、広いカウンター、シンクと、狭い家でも料理スペースを確保し、充実させている点は、生活の重要な要素をちゃんと理解してくれている証拠。ただ単に狭いスペースに機能を詰め込んだだけではなく、快適に生活できるかを考慮して設計されています。洗濯機もついていますよ。

 

窓は日よけ付の大型のものが側面についているので、面積は狭くとも開放感を演出できます。デッキ部分に椅子などを置けば、テラスのように使うことも可能。

 

自分の家よりも狭いのに、タイニーハウスには不思議と贅沢感が出ていますよね。Covoは注文に合わせて設備やスタイルを変更できます。それによって価格も変わるとのことですが、典型的なモデルはだいたい680万円ほど。オプションでアップグレードすると970万円くらいになるとのことです。

 

Alpha

Mioより遥かに洗練されたデザインとラグジュアリー感を演出しているのが、New Frontier Tiny Homesによるタイニーハウスモデルの「Alpha」です。

 

こちらの写真をご覧ください。なんとたったの22平米なのに、この贅沢感! ジャグジー付のバスタブ、洗濯機・乾燥機も備え付けられています。キッチンでも楽しく料理ができそうじゃないですか。

 

床下のボックスを引き出すと、ダイニングテーブルをセットアップすることも可能。友人を招いてディナーパーティーを開催することも楽しそうです。

 

テレビでも取り上げられたAlphaのお値段は1400万円〜。

 

スマートデバイスを活用して快適さを生み出したMioに対して、Alphaはスペースを賢く組み立てて「男のロマン」を実現しています。

 

どちらも「小さい=我慢」ではなく「小さい=大事な要素を最大限楽しむ」という発想になっていることに感心してしまいます。

 

日本でも「ミニマリスト」という言葉が流行していますが、広大なアメリカでも「必要な物を最小限に絞って、それらを最大限に楽しむ」というコンセプトは共感を呼んでいるようです。特にスマートデバイス付きのタイニーハウスはミレニアル世代に人気があるそう。この新しいライフスタイルの動向に今後も注目です。