11月5日(日)、岐阜メモリアルセンター内 長良川テニスプラザで開催された「伊達公子引退記念 ヨネックステニスフェスティバル in 岐阜」にて、伊達公子さんの引退記念セレモニーが行われた。

会場となった長良川テニスプラザは、伊達さんの引退復帰戦の舞台となった思い出の地。また、2010年には同会場の全面改修に携わり、オープニングセレモニーにも参加した、まさに「伊達公子コート」とも言える場所であった。

セレモニーでは岐阜県知事の古田肇氏による表彰状の授与や、ヨネックス代表取締役社長より、ゴールドのラケットがプレゼントされた他、マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)や陣内貴美子氏など、交遊のあった往年の名選手からのビデオレターも紹介された。

伊達さんは挨拶で、ファーストキャリア終了時の気持ちを引き合いに、今後も前向きにテニスと関わっていきたいという気持ちを伝えた。

「ファーストキャリアが終わった後は、ラケットも見たくない、テニス会場にも行きたくない...そんな思い出いっぱいでした。でも今回の引退では、そのときとは180度変わって、できることならもっと長く続けたいという気持ちでいっぱいです。勝負としてテニスに関わることはなくても、テニスを愛する気持ちと情熱をもって、できるだけテニスに関わっていきたいと思っていますし、これからもその気持ちは変わらないと思います。」

また、終盤には、復帰後のキャリアのスタートとなった会場への思いについて触れ、セレモニーへの感謝の言葉で挨拶を終えた。

「岐阜はとても思い出深い場所で、この場所から私の再チャレンジが始まりました。シングルス準優勝・ダブルス優勝といういいスタートを切れたからこそ、この9年半があったと思います。また、この場で会う機会もあると思いますので、みなさんにとってもテニスが末永く身近なスポーツとして、楽しんでもらえればと思います。この素晴らしい時間を岐阜の地でみなさんとできたことを嬉しく思います。ありがとうございました。」

セレモニー終了後の取材では、取材陣の質問に答える形で、今後の活動について触れる一幕も。長良川テニスプラザの改修に携わり、コートをハードコートに整備したことを例に上げ、テニスの環境整備に携わっていきたいと語った。

「日本にはまだまだハードコートが少ない。ここまでハードコートが少ない国というものもないんじゃないか。今は高校生が砂入り人工芝で練習し、大学でハードコート、プロでもハードコートと、段階を踏んでしまう。高校レベルでもハードコートで戦える環境が必要だと思う。」

若い人へのメッセージを問われると、「根底に好きという気持ちがないと、勝負の世界にどっぷり浸かってしまうと苦しくなってしまう。小さい子どもたちにはとにかくテニスを好きになってほしい。」と、テニスが「好き」なことの大切さを自身の体験から語り、エールを送った。

(テニスデイリー編集部)

※写真は引退セレモニーでの伊達公子さん