【ソウル聯合ニュース】韓米軍当局は、7〜8日のトランプ米大統領の訪韓に合わせて北朝鮮が挑発に踏み切る可能性を念頭に、北朝鮮の動向を綿密に監視している。

 韓国軍の関係者は6日、「北の挑発が迫っているという兆候はないが、いつでも挑発してくる恐れがあるとみて万全の備えを維持している」と伝えた。

 北朝鮮のミサイル基地などでは人員や装備の通常の動きが捉えられているだけだが、韓米軍は過去のような突然の挑発に備えて高いレベルの監視態勢を維持しているという。韓国軍は弾道ミサイル早期警戒レーダーやイージス駆逐艦などを稼働させている。

 北朝鮮は9月15日に日本上空を越える中距離弾道ミサイル「火星12」を発射して以降、約50日にわたり軍事挑発をしていない。朝鮮労働党創建72年の記念日だった10月10日を前後して挑発に踏み切るとの見方も外れた。

 こうした中、北朝鮮がトランプ氏の訪韓に合わせて大陸間弾道ミサイル(ICBM)を通常角度で発射するといった大型の挑発に踏み切り、北朝鮮非核化へ圧力を強める国際社会に核・ミサイル開発をあきらめない姿勢を示すとの見方も一部で出ている。

 米国は今月2日、B1B戦略爆撃機2機を朝鮮半島上空に展開して北朝鮮をけん制した。米原子力空母3隻「ロナルド・レーガン」「セオドア・ルーズベルト」「ニミッツ」も朝鮮半島を含む米海軍第7艦隊の管轄海域に入り、北朝鮮の挑発に対応する態勢を整えている。

 ただ専門家の間では、北朝鮮はしばらく情勢を見極めようとするとの観測が強い。トランプ氏が訪問先の日本や韓国、中国で北朝鮮へどういったメッセージを発するか、中国を含む関係国とどのような協力体制を築くかなどを見定めた上で挑発に出るかどうかを決める可能性が高いとの見方だ。