ホンダ「ライディングアシスト-e」

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 日本メーカー4社が2輪車の魅力アップに力を入れている。ホンダとヤマハ発動機は自立して倒れにくい未来志向モデルを開発。ヤマハ発、スズキ、川崎重工業は先進技術に伝統的な車体デザインを融合した「ネオレトロ」ジャンルのモデルを誕生させた。各社は「安心・安全」や「新ジャンル」という切り口で価値を高め、減り続ける2輪車の国内需要の復活を目指す。

 ホンダはライダーが乗らずに自立する電動駆動バイク「ライディングアシスト―e」を開発した。アシスト機構がハンドルを小刻みに動かし、バランスを保つ。同機構はロボティクス技術を活用し、倒れそうな時にハンドルをどう動かせば体勢が元に戻るかを演算し、バランスを制御する。同機構はハンドル回りに取り付けるタイプで動力機構を邪魔せず既存車への搭載が可能だ。

 ヤマハ発は機械学習(AI)を搭載した電動バイク「モトロイド」を開発している。画像認識技術でオーナーの顔やしぐさを認識し、オーナーが前に立つと車体が自立する。動きだす時はバッテリー部分が振り子の重りとなり、車体バランスをとる。エンジンがないからこそ可能な部品配置で実現した。

 2輪車の最近のもう一つの傾向は伝統的なデザインと新技術を融合した「ネオレトロ」。ヤマハ発は排気量688cc水冷直列2気筒エンジンを搭載し、クラシックなデザインを施した「XSR700」を11月に国内で発売した。先行して販売する欧州では購入者の4割が20―30代で、若者が人気が高い。日本でも需要を喚起したい考えだ。

 川崎重工業は水滴型の燃料タンクやエンジンカバーを往年の名車「Z1」に似せた「Z900RS」を12月に投入する。エンジンは排気量900ccクラスで、後輪の滑り防止システムなども採用した。

 スズキが開発した「SV650X」は、ロードスポーツ「SV650ABS」で用いる排気量650ccの水冷V型2気筒エンジンに1960年代に生まれたスタイル「カフェレーサー」に沿ったカウルやハンドルを搭載した。販売時期は未定という。