火星での持続可能な住環境をテーマとした国際コンペ「Mars City Design 2017」において、MITの学生とポスドクによるチームが提案したのが、この『Redwood Forest』と名付けられたコンセプトデザインだ。地表に見えるドーム部分と根のように貼りめぐらされた地下トンネルから構成され、1つのドームでおよそ50人までが樹木とともに生活できるとされている。

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ドーム外殻はソーラーパネルとして機能すると同時に、内部に貯蔵された水を循環させることで植物の生育に適した環境を提供するとのこと。豊富な水によってドームではいわゆる水耕栽培を行うことができ、野菜や果物、そして魚を自給できるというわけだ。

一方の地下トンネル部は、他のドームと接続する役割を持つとともに、宇宙放射線や小隕石落下の衝撃、および極端な熱変動から住民たちを保護する機能も持つ。このように過酷な環境に対応できることで、高緯度地域、砂漠、海底であっても、生活空間や作業空間を作り出せるのがこのプランの優れたポイントであると言えるだろう。

宇宙空間や他の惑星での生活を考えるにあたり、人間だけでなく植物との共生によって持続可能な住環境を作り出そうというコンセプトは、今後の宇宙開発に大きな影響を与えることになるかもしれない。なにより、緑があると心が落ち着く効果にも期待できそうだしね。

関連サイト



Mars city living: Designing for the Red Planet(MIT News)

text渡辺 "d." 大輔(編集部)